傾聴はスキルか?マインドか?


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銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 森水三香子です。
 
「傾聴は技術ですか?それとも姿勢ですか?」
コーチングを学ぶ人から、必ずといっていいほどお問い合わせをいただく質問があります。

結論からいえば、傾聴はスキルであり、そしてマインドです。
どちらか一方ではなく、両輪が揃ったときに初めて、人を動かす傾聴になるのです。

ビジネスの現場では、傾聴は再現性のある行動として求められます。
相手の言葉を遮らず、事実と解釈を分けて聞き、頷きや相槌でリズムを合わせ、感情のニュアンスを拾いながら要約や確認を行う。
これらはトレーニングにより確実に上達し、いわゆる「聞き上手」の土台になります。

しかし、どれほどスキルが整っていても、なぜか相手が心を開いてくれないことがあります。
そこで問われるのがマインドです。本当の傾聴は「相手を変えようとしない姿勢」から始まります。
意見を修正したくなる気持ち、早く解決に導きたい焦り、こうあるべきだと押し付けたくなる衝動。
こうした自分側の意図が混ざるだけで、相手は敏感に察し、言葉を閉ざしてしまいます。

一方で、「あなたの世界を理解したい」という純粋な関心で向き合うと、空気は静かに変わります。
相手は安全を感じ、表情がやわらぎ、沈黙の質が深まり、心の奥を語り始めます。これがマインドの力です。

では、スキルとマインドのどちらが先なのかというと、どちらが先でも構いません。
スキルを学べばマインドが整い、マインドが育てばスキルが自然と洗練されていきます。
大切なのは、両輪を磨き続けることです。

私自身、コーチングを学び始めた頃は「傾聴=テクニック」のイメージが強くありました。
しかし、管理職や経営者の方の1on1を重ねるほど、聞き方よりも在り方が結果を左右する場面を何度も経験しました。
言葉にならない本音に触れるような対話では、必要なのは技術ではなく、相手を尊重する静かな心。
そして、その心で向き合ったとき、磨いてきたスキルが自然に活かされていくことに気づきました。

傾聴マインドを整えることは難しくありません。
正しい・間違っているで相手を判断せず、理解を先に置き、相手のペースに寄り添うと決めるだけで、聴く姿勢は驚くほど変わります。

傾聴はスキルであり、マインドであり、そして生き方そのものにもつながります。
誰かの話を丁寧に聴くという行為は「あなたは大切な存在だ」というメッセージそのもの。
部下との1on1でも、家族との会話でも、この姿勢があるだけで人間関係の質は大きく変わります。

そして、銀座コーチングスクール(GCS)では、このスキルとマインドの両方を学ぶことができます。
聴く力を根本から鍛えたい、コミュニケーションをもっと良くしたい、1on1の質を高めたい。
そんな方のために体験講座もご用意しています。

体験講座はこちらからお申し込みいただけます。

傾聴を学びたい方、お待ちしております!


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