休み明けの不調に寄り添う『聴き方』3つのポイント
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 松本結花です。
ゴールデンウィークが明け、日常に戻ったという方も多いのではないでしょうか。
この時期、なんとなくやる気が出なかったり、仕事や学校に向かう足取りが重く感じられるという人も少なくありません。
そのような時、周囲の人にできることのひとつが「寄り添って聴くこと」です。
休み明けの不調は、本人もはっきり言葉にできていないことが多いもの。
応援したい気持ちから、ついアドバイスや励ましの言葉をかけたくなりますが、その前に、まずは「聴く」ことに意識を向けてみましょう。
ポイントは3つです。
1.相手のペースを尊重する
急いで答えを引き出そうとせず、相手の話すスピードに合わせます。
話が途切れたときは、無理に埋めようとせず、自然に言葉が出てくるのを待ちましょう。
沈黙は、相手が考えを整理したり、自分の気持ちに気づいたりするための大切な時間です。
こちらが沈黙に耐えきれず話し始めると、相手は口を閉ざしてしまうことがあります。
アドバイスが続くと、心のシャッターを下ろしてしまうことも。
「待つ」という姿勢で「急がなくていい」というメッセージを伝えましょう。
2.感情に耳を傾ける
出来事そのものよりも、そこにある「気持ち」に焦点を当ててみましょう。
「今はどんな気持ち?」「その時、どう感じたの?」といった感情に寄り添う聴き方が心の整理を助けます。
また、人の状態は、感情や体に表れます。
「体の感じはどう? 」と身体に目を向けてもらうことも、自己理解のきっかけになります。
3.どんな言葉も受け止める
「そんなことがあったんだね」
「そんなふうに感じているんだね」
出てきた言葉をそのまま受け止め、感情に寄り添うことで、相手の心はほぐれていきます。
休み明けは心がデリケートになりやすい時期ですが、「自分のことを分かってくれる人がいる」という安心感は心強く、自分自身と向き合うきっかけにもなります。
まずは一言「久しぶりの仕事、どんな感じ?」等と、問いかけることからはじめてみませんか?