苦手な人がいた時に...コーチング的対処法
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 赤川美佐子です。
職場やプライベートで、「どうしても苦手だな」と感じる人に出会うことはありませんか?
相手の言い方がきつい、価値観が合わない、いつも否定的な態度をとられる...。
そんな時、心の中で距離をとったり、できるだけ関わらないようにしたりしてしまうのは自然な反応です。
しかし、逃げられない関係の中でそのストレスが積み重なると、自分のパフォーマンスや気持ちにも影響してしまいます。
そんなときこそ、コーチング的な対処法が大きなヒントになりますので、ご紹介していきますね!
まず第一に、そう感じる自分の感情に気づいてあげましょう。
相手の言動によってモヤモヤしたとき、自分の中に生まれた感情を無視せず、しっかり受け止めてあげてください。
イライラした、傷ついた、落ち込んだ、嫌な感じがした、そんな気持ちが湧いてきたら、
「なぜ自分はそう感じたのか?」と内省してみることが大切です。
たとえば、相手の態度が過去の辛い経験と重なっているのかもしれません。
あるいは、自分が大切にしている価値観を否定されたように感じたのかもしれません。
コーチングでは、自分の感情を観察し、言葉にすることを大切にしています。
感情は「自分の価値観」を映し出す鏡のようなもの。そこに気づくことは、よりよい人間関係の第一歩になります。
第二に、相手の言動の背景に目を向けてみましょう。
苦手な相手に対しては、つい「この人=苦手な人」と決めつけてしまいがちです。
でも、コーチングでは「その人の言動の奥にある背景や価値観」に目を向けることを大切にします。
たとえば、細かく指摘してくる上司も、実はあなたやチームを守ろうとしているのかもしれません。
自己中心的に見える人も、自分が認められていないという不安を抱えている可能性もあります。
「この人がこういう言動をとる理由は何だろう?」
「この人の目に映る自分は、どんな存在なのだろう?」
こんな風に一歩引いた視点を持つことで、感情に振り回されず冷静に対応でき、今後より良い関係性を築いていく為のヒントが見えてきたりします。
第三に、苦手な相手の存在も自分を知って成長するチャンスと考えてみましょう。
苦手な人との関係は、できれば避けたいものです。
でも、そういった関わりの中に自分自身を深く知るヒントや、成長のきっかけが隠れていることがあります。
「何が嫌だったのか?」「どんな関わり方が自分にとってしんどいのか?」という問いは自分自身の理解を深める手がかりになるのです。
コーチングの視点を取り入れることで、単に「我慢する」「やり過ごす」のではなく、
「自分の心を守りながら、相手との関係性を少しずつ変えていく」ことが可能になります。
最後に、境界線(バウンダリー)を意識してみましょう。
感情に気づき、相手の背景に目を向けることは大切ですが、それでも「どうしても辛い」「毎回振り回されてしまう」と感じる相手もいるかもしれません。
そんな時は、自分の心と行動の境界線を意識することが助けになります。
境界線とは、
「ここから先は自分の責任ではない」
「ここから先は相手の問題」
と、心の中に線を引く感覚です。
たとえば、
◇相手の機嫌に合わせすぎて疲れてしまう → 「相手の感情は相手の責任」と手放してみる
◇必要以上に話を聞いて消耗してしまう → 「今は対応できない」と距離を置く
◇無理にいい人を演じてしまう → 自分の限界を正直に伝えてみる
このように、相手に合わせすぎず、自分の心と行動を守るラインを引くことで、過剰に反応しない状態をつくることができます。
いかがでしたか?
コーチングでは、「自分がコントロールできることに集中する」ことを大切にしています。
相手の言動そのものを変えることはできなくても、自分の立ち位置や反応の仕方は選ぶことができるのです。
ぜひコーチングの視点を取り入れて自分の心の動きを観察し、苦手な相手との関係性づくりに役立ててくださいね!
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