成長段階に応じたコーチングとティーチングの使い分け
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 松本結花です。
コーチングとティーチングは、どちらも相手の成長を支援する手法ですが、目的とアプローチが異なります。
・ティーチング
相手に知識や技術を教え、短期間で習得させることを目的とします。
・コーチング
対話を通じて相手が自ら考え、気づきを得て成長することをサポートします。
一般的に、経験が少ない段階ではティーチングが効果的です。
例えば、新入社員には、会社の規則や電話応対、報告書の書き方、業務手順などを教える必要があります(ティーチング)。
最初は知識やスキルが不足しているため、具体的な方法をしっかり教えなければ理解することが難しいからです。
基礎を習得して経験を積み、応用力を養っていく段階に入ったらコーチングを加えていきます。
例えば、顧客対応のプロジェクトを担当している相手に対しては、細かい手順ややり方を教えるのではなく、
「どのような結果を目指しているか?」
「顧客のニーズはどこにあるか?」
「それに対して、何を行うか?」
といった問いを投げかけ、話を聴くことで、相手自身の考えを引き出し、自分で判断して解決していける能力を育てていきます。
もし、顧客のAさんにはこの対応を、Bさんには別の対応を、Cさんにはまた別の対応を...と教え続けなければならないとしたら、上司は手一杯になり、疲弊してしまいます。
必要なときにはティーチングで教え、その後、成長に合わせてコーチングに切り替えていくことで、全員がより効率的に力を発揮できるようになります。
コーチングは、上司にも部下にも、そして会社全体にとっても有益なスキルなのです。
あなたがサポートしたい相手は、知識や技術の習得が必要な段階でしょうか?
それとも、ある程度のスキルを持ち、主体的に行動していく段階でしょうか?
コーチングを学ぶと、仕事が楽になり楽しくなる!というお声もいただいています!