目指すは『もっと話してもらうこと』
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 松本結花です。
コーチングの基本スキルである『認める』と『聴く』。
その目的は、相手に安心して話してもらうこと、気持ちよくたくさん話してもらうことです。
では、この『認める』『聴く』を実践することで、日常のコミュニケーションにどのような変化が生まれるのでしょうか?上司と部下のやり取りを例に考えてみましょう。
ある日、部下が次のように報告してきました。
「現場でトラブルが起こったんです」
その時、あなたならどのように対応しますか?
「お前、何やってんだ!」(責める)
「だから言ったじゃないか!」(批判する)
「それは大変だったね」(気持ちを汲む)
「すぐに管理部の○○さんに報告してください」(指示する)
「では、このように対応していこう」(助言する)
対応の仕方はいろいろありますが、『認める』『聴く』を使うと、どのような展開になるのでしょうか?
「そうか、トラブルが起こったんだね。それで?」
トラブルが起こったという言葉をそのまま受け止め(=認める)、話を促します(=聴く)。
そうすると、部下がその続きを話します。
「そのトラブルは何とか解決したのですが、工期が遅れそうなんです」
「トラブルは解決したのですが、最近こうしたことが続いているので心配なんです」
「トラブルの原因は、無理な作業工程と作業員の疲労にあると思うんです」
「原因は『ウチの発注ミスだ』と先方から謝罪がありました」
話してもらうことで、部下がどんな状況にあるのかが分かってきます。逆に言えば、話をしてもらわないと分からないということです。
相手がいた現場の状況、そこで何が起き、そう感じ、何を考え、何を話したいのか-これらは想像で補うこともできますが、実際のところは聞いてみないと分かりません。
分かったつもりのすれ違いは、起きていないでしょうか?
相手のことが分かれば、今よりもっと力になれる。
これからは「今よりもっと話してもらうこと」を目指してみませんか?
もっと相手の力になりたいというリーダーや管理職の方にお勧めです
https://www.ginza-coach.com/class/regular/taiken_ca.html