「心配している」という思いは、どう伝えればいい?

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銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 松本結花です。
 

コーチングセッションでも日常会話でも『聴く』ことから生まれるものは多いですが、『伝える』ことで生まれるものもあります。

日本語には「以心伝心」という言葉がありますが、実際には、言葉に出して伝えないと届かないこともありますよね。

では、自分の思いをどのように伝えると建設的な対話につながるのでしょうか?

≪YouメッセージとIメッセージの違い≫

Youメッセージ:
相手の行動や状態に焦点を当てたメッセージです。
「あなたはこうしている」や「あなたはこう考えている」という表現です。


Iメッセージ:
自分の気持ちや考えを主体にしたメッセージです。
「私はこう感じている」や「私はこう考えている」という表現です。


例えば、夏休みの宿題ができていない子どもに対して、どんな言葉をかけていくかについて考えてみましょう。

Youメッセージ
「(あなたは)宿題が全然できていないね」
「(あなたは)いつも後回しにするんだから...」

こうしたメッセージは、相手を責めているように受け取られ、反発を招くことがあります。
また、メッセージに決めつけが入ってしまうこともあります。


Iメッセージの例
「宿題が終わっていないので、(私は)心配しています」
「宿題をどう進めていくかについて、(私は)一緒に考えたいと思っています」

このように伝えると、相手はメッセージを受け取りやすくなり、その後の対話がスムーズになります。


相手の行動や状態が気になった時は、それに対して自分がどう感じているのか、どう考えているのかを一度考えてみましょう。

そして、『私は』を主語にしてメッセージを作ってみてください。


その際のメッセージの目的は、相手を責めることや批判することではなく、相手の力になりたいという思いを伝えることですよね。

その思いをしっかりと届けるために、言葉を発する前に一呼吸して、伝え方を工夫してみてください。


・相手が受け取りやすいように伝える
・相手の力になるような伝え方をする
コーチにとっては『伝え方』も大切なのです。