憧れるのをやめましょう~憧れ、夢、目標の違い~
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム あかがわ みさこです。
去年の3月、WBC(World Baseball Classic:ワールドベースボールクラシック)で大谷選手が、アメリカとの試合前に「憧れるのをやめましょう」という発言をして話題になりましたね。
この発言は、多くの人々に深い印象を与えました。
コーチングの世界でも、「憧れ」、「夢」、「目標」という言葉はよく使われますが、それぞれの意味合いは異なります。
今日はそれぞれの違いと、コーチングにおけるそれらの活用方法について見ていきましょう。
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まず、「憧れ」についてです。
憧れとは、他人の特定の特質やライフスタイルに対する強い感情的な敬意や羨望のことを指します。
憧れはしばしば感情的な反応であり、その対象は理想化されることが多いです。
例えば、あるスポーツ選手の卓越した技術や生き方に憧れることがあります。
この感情は、モチベーションの源となり、自己実現への一歩を踏み出すきっかけとなることがあります。
コーチングでは、クライアントの憧れを探求し、その背後にある価値観や欲求を明確にします。
コーチはクライアントが憧れの対象をどのように自分の生活に取り入れるか、現実的な方法を見つける手助けをします。
憧れを具体的な行動に変えることで、自己成長や自己実現への道筋が開けます。
次に、「夢」ですが、夢は将来に対する大きな希望やビジョンを表します。
これは長期的な視点となる場合が多く、個人の人生の方向性を示すものもあります。
「いつか自分の会社を持ちたい」や「世界中を旅したい」といった大きな希望が夢です。
夢は制約を受けずに自由な発想に基づいて描かれるため、その実現には現実的な制約を考慮しません。
夢は人々に強いモチベーションを与え、その実現に向けてのエネルギー源となります。
コーチングでコーチは、クライアントの夢を具現化、明確化するのをサポートします。
夢を明確にするための質問を投げかけ、クライアントが夢に対するビジョンを具体的に描くのを支援します。
さらに、その夢を達成するための大まかな計画を立てる過程で、クライアントの内面の動機づけを引き出します。
最後に、「目標」は具体的に達成したい結果や状態を指します。
目標は現実的であり、達成するための具体的な計画と行動が伴います。
例えば、「来年までに5キロ痩せる」や「次の試験で90点以上を取る」といったものが目標です。
目標を達成するためには、具体的なステップを計画し、それに従って行動することが求められます。
コーチングでは、コーチはクライアントと一緒に具体的な目標を設定し、その達成に向けた具体的なステップを計画します。
更にコーチはクライアントの進捗状況をチェックし、クライアントが目標達成に向けて持続的に努力できるようにサポートします。
憧れ、夢、目標はそれぞれ異なる役割を持ちますが、相互に関連し合っています。
憧れはモチベーションの源となり、夢は大きなビジョンを示し、目標は具体的な行動計画を提供します。
コーチングでは、これら三つの概念を統合し、クライアントの自己成長や成功に向けた道筋を見つける手助けをします。
コーチングのプロセスを通じて、クライアントは憧れを現実的な行動に変え、夢を具体的な目標に落とし込み、実行可能な計画を立てることができるのです。
大谷選手は「試合に勝つ」という目標を行動に変化させるために、漠然としてしまいがちな憧れを、一旦手放すように皆に伝えたのですね。
これはコーチングにも共通する部分で、コーチングでも漠然としている理想や夢、憧れを明確化し、目標(ありたい姿)と現実との間にあるギャップを埋めていく作業をします。
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