上司に対してコーチングは有効か?
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 松本結花です。
「上司に対してコーチングは使えますか?」
と、質問を受けることがあります。
コーチングは、クライアントの気づきや自発的行動を引き出すことで、目標達成や問題解決をサポートしたり、自己成長やパフォーマンス向上を促進するコミュニケーションスキルです。
組織の中でのコーチングは、一般的には上司が部下に対して行うものですが、互いの認識のもと、部下が上司に対して行うこともできます。
私自身は、勤めをしていた時にコーチングを学び、上司に対してコーチングを行ったわけではありませんが、「認める」「聴く」「質問する」といったスキルを身につけたことで、質問によって必要な情報を聞き出すことができるようになりました。
・この業務の目的は何ですか?
・活動計画を立てる上で、重視すべきことは何ですか?
・このプロジェクトで、目指すところはどこですか?
・○○ということで、合っていますか?
・活動を進める上で注意すべきはどんな点でしょうか?
・具体的には、どういうことでしょうか?
・いつまでに提出すればいいですか?
・どのような形で仕上げればいいですか?
こうしたオープンクエスチョン(YesやNoでは答えられない質問)を多用して、組織の方針や上司の考えを引き出します。
質問して、話してもらうことで、仕事を進めやすくなります。
話してもらうことで、納得できることや、分かり合えることもあります。
ポイントは、ただ質問をするだけでなく、相手の話をしっかりと聴くこと。
また、質問が詰問のようになるのはNGです。
「同じ目標に向かって、互いに力を合わせる」という、コーチとクライアントの関係性を意識して対話してみてください。