答えが出てこない相手に対して、コーチが行うこととは?
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 松本結花です。
普段、自分の考えを話すことに慣れていない相手(クライアント)の場合、質問を投げかけても、なかなか答え(考え)が出てこないことがあります。
そのような時に有効なのが自己開示です。
自己開示とは、「コーチが自分自身の考えや経験について語ること」ですが、この場合の自己開示は、『考えるきっかけを提供する』という目的を持って行います。
例えば、職場で、上司が部下に「将来、やりたいことは何?」と質問しても、そんなことを問われたことがない部下は、なかなか考え出てこないこともあるでしょう。
一体、どんなことを話せばいいんだろう?? と戸惑うこともあるかもしれません・・・
そんな時は、さりげなく、自分自身の考えを語ります。
「私自身、○○さんくらいの年齢の時は、あまり考えてこなかったんだけど-
最近は、もっと自分の技術力を高めたいと思うし、全く別の部署にいって、一から挑戦してみるのもありかなと思っている」
「それに、これからは仕事を時間内に切り上げて、家族との時間をもっと取りたいし、あとは、体力づくりのためにジムに通いたいと思っているんだよね」
それを聞くことで、「やりたいことってそういうことか。だったら自分は-」と考えることができます。
営業が上手くいかず悩んでいる部下に対しては、「僕も、なかなか成績上がらなかったんだよねー」と、試行錯誤してきた経験を話すしてみるのもいいでしょう。
キーワードは、"一緒に" 答えを探求する。
『主役はクライアントである』というコーチングの大原則をもとに、コーチが自己開示することで、クライアントに考えるきっかけや新たな視点を提供することができます。
教えるのではなく自己開示。ぜひ、やってみてください。
なお、自己開示は、相手と信頼関係を築くためにも必須ですので、クラスの中でも学んでいきます。
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