"聴く"だけで本当にいいの?
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 望月彩恵です。
あたなは誰かから相談を受けた時、どのように対応していますか?
「相手の話をまずは整理する」
「できる限り相手の役に立つようアドバイスをする」
「まずは相手の話をしっかり聴き寄り添う」
色々な回答があるかと思います。
どれも正解不正解というものではありませんが、コーチングとどのような違いがあるのでしょうか?
今日はそんな"聴くスキル"について考えてみたいと思います。
聴くスキルと『オートクライン効果』
コーチング用語で「オートクライン」とは、自分が話したことば(内容)を自分の耳で聞くことによって、自分が考えていたことに気づくことを言います。
社内コーチングにおいて、
・本当にコーチングが組織の役に立つのだろうか
・コーチングで理想の人材は育てられるのだろうか
・コーチングよりティーチングの方が効果の実感が早い気がする
など、様々な疑問を抱えている管理職の方は少なくありません。
まず抑えておきたいのは、組織においては、時にティーチングも必要だということ。
「緊急度が高く重要なこと」はティーチング、「緊急ではないが重要なこと」はコーチングで時間をかけて話してもらうことが大切です。
人は自分の頭で分かっているつもりでも、誰かに話すことで新たな気づきや違和感を自ら感じる力があります。
自分が相手に対して喋っているにもかかわらず、そのアウトプットによって自分自身が
「自分はこんなことを考えていたんだ」
と認識したり、
「私が気になっていたことはコレだ!」
と発見したりすることができます。
そのために上司は十分に相手の話を聴くスキルが求められるのです。
人は、誰かと会話をしている時に、相手に言葉を届けるだけでなく、自分自身にその言葉が届いています。
新たな気づきや発見を促す、オートクライン効果を意識してみましょう。