上司は部下にコーチングできるのか?

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銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 望月彩恵です。
 
日頃から経営者や管理職の方とお話しする機会が多いのですが、話題の中心になるのはいつも
 
「部下の主体性を引き出すにはどうしたら良いか」
 
というテーマです。
 
株式会社NEWONEでは、2020年8月にテレワークを実施している企業の管理職300名強にアンケートを行い、テレワーク時代に求められる能力に「主体性」が必要であるという結果が出ています。
 
(1)テレワークで活躍する人と活躍していない人を比べたときに、活躍する人が"特に"保有している能力は何だと思いますか?
 
1位:主体性(物事に進んで取り組む力):15.9%
 
2位:実行力(目的を設定し確実に行動する力):9.7%
 
3位:発信力(自分の意見をわかりやすく伝える力):8.4%
 
(2)テレワークが増えるご時世において、新入社員に"早期に"高めてほしい能力は何ですか?
 
1位:主体性(物事に進んで取り組む力):14.2%
 
2位:思考力(自分自身で深く考える力):11.0%
 
3位:課題発見力(現状を分析し目的や課題を明らかにする力):9.4%
 
出典:
管理職に聞いたテレワークの実態と活躍する人の特徴/株式会社NEWONE
 
 
人材育成において、コーチングを活かしたい殆どの方が、上記の結果の通り、部下育成・メンバー育成において「主体性」を引き出したいと奮起しているのではないでしょうか。
 
部下の主体性を育てるために必要なリーダーの主体性とは?
 
ですが、上司と部下という関係上、コーチングをしてもうまく機能しないのではないか。
 
自分のことを評価する相手に本音を話すことは不可能ではないか。
 
そんな声を聞くことも少なくありません。
 
結論からお伝えすると、上司と部下の関係でもコーチングを機能させることはできます。
 
むしろ、一番近くで見ている相手だからこそできることがたくさんあります。
 
そこで今日は、社内コーチングにおけるいくつかのポイントをお伝えしようと思います。
 
 
1、どれだけ質の良い質問も、どれだけ丁寧な傾聴も、安心して話せる場づくり&信頼関係がなければ全く機能しません。
 
大事なことは「この人にならなんでも話して良いかな」と思ってもらうこと。そして、この時間は「あなたのためだけの時間だよ」ということがきちんと伝わっていることです。
 
そのためには上司がリラックスしながら雑談や自己開示を行なうことも有効でしょう。普段と違う空気を感じ取ってもらうことが大切です。
 
 
2、普段の面談とコーチングの時間を明確に分けること。
 
とは言え上司と部下である以上、会社のゴールや期待を伝えたり、評価面談をすることも大切な時間です。
 
そういった面談とコーチングは、目的が全く異なることをしっかり伝え、今何の時間なのかお互い認識を揃えることが大切です。
 
 
3、定期的に場を設けること。
 
やれる時にやるのではなく、1回は短くても定期的に行なうことが有効です。
 
習慣化することで、コーチングという時間がどういうもので、どういう目的に向かっているのかが浸透していきます。
 
 
その他にもポイントはいくつかありますが、短期間で無理やり相手を変えようとせず、まずは自分を変え、相手に影響を与える存在であることもリーダーに必要な「主体性」ではないでしょうか。
 
そんな変わり目に、コーチングを活かしてみませんか?