あなたもできるコーチングで部下のやる気を引き出す方法
銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 望月彩恵です。
先日とある会社役員の方から
「コーチングは上司と部下の関係だと機能しづらいのでは?」
というご質問をいただきました。
確かに上司という立場上、時にはティーチングが必要な場面もあれば、決められた目標、スケジュールに合わせる必要があるかもしれません。
しかし、相手の可能性を信じ、相手の中に必ず答えがあるという気持ちと、多少のリスクを受け止める覚悟、そして相手のどんな考え方も受け止める包容力(人間力)があればどんな相手でもコーチングは機能します。
私がコーチングを学び始めた頃、当時人事として勤務していたクリニックに経理として入社した女性がいました。
彼女は今の会社には足りないロジカルな考え方と業務全般のフロー整理がとても得意でした。
しかし人見知りが激しく、院長から
「あの子は挨拶もできないのか。なんであんな無愛想な子を雇ったんだ!!」
とお叱りを受けたことがありました。
それでも私は彼女の長けている部分を知っているし、もっともっと伸ばして会社に貢献してもらいたかったので、彼女と毎週1時間ずつ1on1の時間を設けることにしました。
そこで学んだばかりのコーチングスキルを使って、どうにか彼女のやる気スイッチを押すことに成功しました。
1on1を始めて3ヶ月も経たないうちに、彼女は院長から「一番信用できる」というお墨付きをもらうまでに成長しました。
決して彼女は私に何か言われて「愛想を良くした」訳でも「挨拶を積極的にするようにした」訳でもありません。
ただ、彼女の持っている武器をしっかり伸ばし、この会社で期待していることを何度も態度で示し続けた結果、自分から周りに挨拶をするようになり、院長にも積極的にお金周りの管理方法について提案をするようになったからです。
彼女がもし「しっかり院長に挨拶をするように!」と私に指示されていたら、同じ結果になっていたでしょうか?
コーチングを学ぶことで、部下も成長し、そして自分もやるべきことに集中できるようになるのです。