視点を移動するとは?
先週のメールニュースでは、2回にわたって
「質問する」スキルについて書きました。
具体的には、コーチングにおいて、
コーチがクライアントに質問する際には、
オープンクエスチョンが有効に作用すること、
その手法として、チャンクダウンのスキルを用いる
と良いことなどを書きました。
これらのスキルを使うことで、
コーチはクライアントに「気づき」を起こさせるのですが、
それでも、クライアントが答えを出せないこともあります。
そんな時、クライアントの硬直した考え方を打破し、
クライアントに意図的に「気づき」を促すスキルが
「視点移動」のスキルです。
「視点移動」のスキルは、例えば、
クライアントにこんな視点を提供します。
●時間軸を変える
・将来からの視点に立つ
例) 東京オリンピックの時は、何をしていると思いますか?
・過去からの視点に立つ
例) 過去に成功した時には、何ができていましたか?
●視点を広げる
・視点を原点に戻す
例) そもそも、その事業を行う目的は何でしたか?
・全体の視点を持つ
例) 仕事以外では、どんなことが気がかりですか?
コーチは、これら「視点移動」のスキルを自由自在に操り、
意図的にクライアントの「気づき」を促すことに
その存在価値があると言えるでしょう。