Coach Interview - 鈴置 豊 コーチ(前編)池袋校講師

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 コーチングを基盤に社内講師として活躍している池袋校講師の鈴置さん。音楽とスポーツなど社外活動も充実しているという、豊かな仕事時間についてうかがいました。 (聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

言語だけではない外国人とのコミュニケーション

ーコーチングとの出会いをまずお聞かせください。

 当時所属していた外資系企業で、システムのプロジェクトマネージャーを長くやっていました。中でも大きなボリュームを占めたのが、ヒューマンエラーやミスコミュニケーションが原因のトラブル対応の多さ。その仕事が一段落したとき、これからはシステムよりは人間を相手にコミュニケーション問題を解決していった方がいいかなと思ったのです。特に難しいと思ったのは外国人とのコミュニケーションでした。当時は相手とどう交渉したらよいのかがわからず、うまく彼らとコミュニケーションを取るにはどうしたらいいか、と。その時にあるコーチングのスクールの募集広告を見ました。そこには「コーチング、日本初上陸」とありました。

 2006年の秋頃です。そのスクールのプログラムは当時「3年間で50課程」だったのですが、やってみようと思ったのが、コーチングとの出逢いです。

ー始めてみてどうでしたか?

 楽しかったです。当時の講習は電話会議形式で、テーマを決めて、クラスコーチの人が進行をしました。当時はアメリカ発祥のテキストをそのまま日本語に訳しているような感じで、あまり日本の現場には馴染まないような内容も含まれていましたが、それでも新鮮で、勉強になりました。

ーどんなところが新鮮だったのですか?

 相手が何を求めているのかということをまず最初に考えなければいけないというところが、一番インパクトが強かったです。当時は先に自分の要求をどんどん出していかないと外国人には通用しないと思っていたんですが、こちらの要求ばかりでは相手と対立するばかりで先に進まない。当時、それを嫌というほど経験しましたね。
 まず相手が何を求めているのかをしっかり聴いて、それからこちらの意見を言うようにしたらやっと相手が耳を傾けてくれるようにました。ある程度自分も相手を受け入れて、ここは理解できる、ここは理解できないとはっきり区別して伝えていったら、相手もこちらの話を聴いてくれるようになりました。

ー現場で即実践することができたのですね。

 そうですね。外国人相手のコミュニケーションの改善が課題だったので、セッションというよりは職場のコミュニケーション改善方法としての活用ですね。2010年の頭までそこで勉強しました。
 その後、勤務していた外資系の企業が組織再編することになり、当時米国本社の日本支社だった勤務先は一旦クローズされ、新たな日本法人が立ち上がることになりました。旧日本支社の従業員は、その新しい日本法人に吸収されることになりましたが、当時の自分は米国本社の日本駐在という立場だったので吸収の対象外に。やむなく新しい勤務先を探さないといけなくなり、コーチングと向き合う余裕がなくなってしまいました。

 2011年に、日本企業に移りましたが、それまでの学びは飛んでしまったこともあって、またコーチングを学び直そうと思ったのです。
 今度は対面講座で職場から近くて、会社帰りに寄れるところと思って探したところ、GCSの東京本校を見つけて体験講座を受講しました。講座が終わったあと森代表や林さんがいらして話をしたりして、そこからGCSとご縁ができました。

ー前のスクールで3年間勉強をして、コーチングスキルが身についたと思うのですが、また別のところで受講しようと思ったのはどんな考えがあったのですか?

 前のところは、勉強にはなったのですが、その内容はプロジェクトで意思疎通やコミュニケーションを改善するのに有効だったのです。ですが個人セッションを習得するという感触は持てませんでした。 それでセッションができるように、と改めてGCSで学ぶことにしました。

ー違いは他にもありましたか?

 GCSの方は型がありますが、前のスクールではコーチングフローという流れみたいなものが大枠で決まっていて、それをどうやって進めていくかという図式でした。
 GCSのように「ありたい姿」とか「現状把握をする」とか細かいストラクチャーなかったので、正直最初は少し戸惑いました。

ーアメリカのものを訳したメソッドと、日本で作ったメソッドとの違いなのでしょうか。

 そうですね。アメリカから入ってきたのはGrow Modelに当てはめていくやり方だったので、ストラクチャーというような細かい決め事はありませんでした。もちろんそれはいいのですが、次の段階に行くには、練習をたくさん重ねてそれを超えていかないといけないと思いました。

ーわかります。アメリカ人と日本人の気質の違いみたいで面白いです。大きな流れに沿って自分で決めるのと、あらかじめ型があるものをしっかり落とし込んでから自分のものにするというような。GCSのクラスはいかがでしたか。

 クラスAからずっと、くにい先生のクラスでしたが、今は地方校の代表をしている方々もアシスタントに来ていただいていました。卒業後はビジネスエアポートでメンターコーチを受けたり、セッション見学会に参加したりして勉強を続けていました。

インタビュー

社内の研修に活かせた講師の講座

ーそのあと、講師の方を目指したのはどのような流れだったのでしょうか。

 2013年GCS卒業後今度は父の具合が悪くなって、2014年末に入院することになりました。会社と病院や介護施設を往復するという生活パターンになり会社以外の活動が殆どできない状態になりました。当時はクリスマスもお正月も病院で迎えました。
 2017年4月に父が亡くなって、またコーチングの勉強に復帰しようと考えました。GCSには「ワールドツアー」というオンラインイベントがありますが、昔は対面の「コーチ大会」といっていて、そこで森さんと再会し、その際「講師養成講座が始まる」と聞いたので受講することにしました。
 会社で社員研修講師を担当することが多く、性に合っているような気がしたので、講師の勉強をしようと思いました。
 新人研修なども、多い時では年間100人位手がけていましたので、それにとても役に立ちました。当初は人事研修を担当して、業界知識、コミュニケーション、職場マナー、現在では主に個人情報の保護に関する研修、コンプライアンス研修などを行っています。

ーその後、コーチングクラスの講師にもなったのですね。

 池袋校とご縁ができて、最初はアシスタント、2019年からレギュラークラスを担当することになりました。

ークラスはいかがですか?

 楽しいです。受講生の年齢も20代から70代までいらして、立場の違いとか考え方の違いがあるので、こちらのアプローチの仕方も相手によって変えていくということを日々行なっています。同じテキストを使っていてもさらにわかりやすい説明の仕方を考えたり、補完情報や補助教材の資料を用意したりするのは面白いですね。スムーズに理解してもらえるための、自分なりの伝え方の工夫を重ねています。

ーそれはいいですね。たくさん講師をされているので、いずれは独立する予定なのでしょうか?

 僕のテーマは「組織内コミュニケーション」で、会社で働く人のためのコーチングです。"会社で働いている時間を豊かなものにしてほしい" という強い思いがあります。ほとんどの人が学校を卒業して会社に入って、会社や組織内での時間がその後の人生の中で大きく占める。ならば、その時間をなるべく実り豊かな時間にしてほしいと思っています。ですが、組織の中のコミュニケーションの8割から9割は「上から下」で、上司や先輩から部下や後輩に対するものです。当年度の新入社員をのぞいて全ての人が上の立場になります。なので、上に立つ人のコミュニケーションが、知らず知らずのうちに相手の人生にまで大きく影響を及ぼす可能性がある。幸せな会社員生活を送ってもらうためには、自分の置かれた立場で、どんなコミュニケーションをすべきなのか。少しでもより良いコミュニケーション実現のお手伝いができたらうれしいです。

インタビュー

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Profile
鈴置 豊(すずおき ゆたか)コーチ
ICF認定コーチ(ACC)
GCS池袋校講師

大手日系信託銀行でシステム開発に携わった後、American Express International Inc.にてシステム導入プロジェクトを約10年手がける。
その後、同社のトレーニングデザイナーとしてカード部門全般の教育・研修に従事。2011年より日系企業の総務人事・経営企画・法務部門にて社員向けコーチ活動、社内コーチング研修、コンプライアンス研修・個人情報保護研修・ハラスメント相談担当者研修等を展開。2019年よりGCS池袋校で講師活動を始め、現在に至る。
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