Coach Interview - 松本結花 コーチ（後編）名古屋校講師

　組織で働くなかで、求めに応えられているか自信がなくなり、カウンセリングやコーチングを学ぶことに。その後さまざまなことに開眼していった松本さんから「組織で働く人を応援したい」気持ちになった経緯をうかがいます。
（聞き手：山上 晴美コーチ）

ーー 仕事の現場以外のところではどんな所に変化を感じましたか？

　家族です。両親と兄。学生時代からあまり話すこともなかったんですが、コーチングや心理学を学んでからは自分の気持ちを伝えられるようになりました。母から時々「お茶でも行かない？」と誘われます。たまっていることがいろいろあるみたいなので話を聞いています。
　はじめはコーチングを使って何かできるかなと思っていたけれどそうではなくて聴くに徹することにしています。「あなたと話すとスッキリするわ」って帰って行く。何でも話せるわけではないけど、親との関係が本当に楽になりました。

ーー いいですね。お母様が「お茶しない？」と気軽に言ってくれる関係というのは。
ところで、今の活動を少し変えていきたいということですがどんなことかお聞かせいただけますか。

　働く場に承認文化を根付かせることを中心に活動していきたいです。クラスAで学んだことが自分にとって大きかったのです。そこが変われば組織やチームが変わると思います。
　コロナでお休みになっていますが、社内リーダーのための勉強会を再開していきたいです。学生に教えていることで「以心伝心なんて信じちゃダメ」というのがあります。「ありがとう」も「私はこう思っている」も言わないと伝わらないと伝えていきます。

ーー 本当にそうですね。
松本さんの人生全体を見渡すと、これからはどんなふうになったらいいですか。

　最近は、仕事も仕事以外でも、自分が住んでる地域ともっと繋がりたいと思うようになりました。「まちゼミ」という地元の商店の人たちが先生になって地域の人たちに専門家としての知識や情報、体験を提供するという市の取り組みがあるんです。
　以前「30代からの生き方＆働き方」というワークショップをやって、コーチングという言葉を出したら「この街でもコーチングをやってる人がいるんですね」とか、「興味があるんです」という声が上がりました。また、地域の人たちとの交流を楽しみにしている人がいるんだなと感じられた機会でもありました。

　縁あって長年住んでいるこの地域。何かしらの形で力になりたいと思っています。今はオンラインで全国の人とすぐに繋がることもできますが、私は地元を大事にしていきたいです。

ーー つい遠いところに目が行きがちですが、すぐ近くにある地元は大事な場所ですね。これからさらに繫がりが深まることを願っています。ありがとうございました。