Coach Interview -川野伸一 コーチ(前編)

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人生は自由研究

 36年間の会社員勤務から定年を機にコーチとして独立した川野さん。技術職として成果を上げながらも、苦手だった感情やコミュニケーションの部分を克服しようとコーチングを学び、以降人生が大きく変化したそうです。 (聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

自分を深掘りして感情と向き合う

−一昨年会社員を辞めて、昨年独立したと伺いました。

 はい。36年間、写真会社と水処理会社で化学の技術者をやってきました。その後、技術職に特化した派遣会社で、派遣の方の技術相談の仕事をしていました。エンジニアとしての入社でしたが、なかなか派遣先が決まらず、技術コンサルタントとして、派遣エンジニアの方達の相談を受けるようになりました。毎月70人くらいの方の話を聴いたりアドバイスをしたりするのですが、元々技術畑なのでコミュニケーションが得意ではなかったため、キャリアコンサルタントの勉強をして、そのあとコーチングの勉強も始めました。

−キャリアコンサルティングの勉強をしていてコーチングも必要だと感じたのですか?

 いえ、コーチングのことは全く知りませんで した。ほとんどボランティアですが、以前から小学生に空手を教えていて、そこの師範がスポーツコーチングなどいろいろな勉強をしていました。その師範から「コーチングはいいよ」というのを聞いたからです。それで探してみたらGCS が出てきたので早速体験講座に申し込んで、そのまま横浜校でクラスを受講したという経緯です。

−すぐにこれだと感じたのですね。どんなところがコーチングを本格的に学ぼうという気持ちにさせたのですか?

 派遣会社でいろいろな相談を受けてちょっとイライラすることもあったのですが、体験講座の講師の池田佳奈子コーチの授業がとても楽しかったのです。息抜きの場のようにも感じて、こんなに楽しい講座があるのかと思いました。
 今思えば、認めるとか、なんでも受け入れてくれるとか。それまではそういうことをあまり経験したことがなかったように思います。自己基盤のところも印象に残っています。全然ストレスなく自然に授業が進んでいったので、これはすごいと思いました。キャリアコンサルタントの講座も、それ以外の講座とも全く違う感じでした。

 クラスAが終わった頃も、大勢の派遣の方々の話を聴いていたのですが、最初はその方達の経歴を頭に入れてから面談をしていたのが、コーチングを学んでからは、何も調べなくても相手に聴けばいいとわかってすごく楽になりました。
 「認める」「ラポールを築く」ができるようになったので信頼関係ができて、相手も腹を割って話してくれたのだと思います。ほぼ初対面の20代から60代の男女と話がスムーズに進みました。  学びながら同時に実践で活かすことができてとてもよかったです。

−それまではイライラすることが多かったというのは、何に対してですか?

 この仕事は派遣先の企業さんと技術者をマッチングさせることが目的なのですが、それ自体は営業の方がします。でもその営業の人と技術者さんは本当にコミュニケーションが取れなくて、全く別の世界のように意思疎通ができていないのです。その間に私が入って、信頼関係を作ってよく聴くようにすると「本当はこんなふうに思っていた」とか本音で言ってくれるようになりました。その結果企業さんの方での大きなトラブルも回避できるようになりました。自分のストレスも減っていき、コーチングを学んでからは、何か起きてもスムーズに解決できるようになりました。

ーー −川野さんの聴き方が変わった成果ですね。

 そうですね。そこで1年くらい経った時に、「社内でキャリアコンサルティングをやりたい」と社長に提案したのですが、余裕がないということで採用されませんでした。思えば、キャリアコンサルティングをすると、自分の強みが明らかになってやりたいことがわかってくるから、派遣会社を辞めるという人も出てくるのではないかと思います(笑) それで、2023年に退社して2024年の5月に個人事業主として開業届を出し、コーチングやキャリアコンサルティングを使った対人支援の仕事を軌道に乗せるための活動を始めました。

ーー −個人事業主になって半年ちょっとですね。どんな仕事に重きを置いていますか?

 一つはパーソナルセッションを継続していきながら、これからは講師としても伝えていきたいです。昨年GCSのワールドツアーで「理系脳のコーチが教える技術屋のコミュニケーションスキルアップ講座」というセミナーをやらせてもらったのですが、私もそうだったように、技術者はコミュニケーションが苦手な人が多いです。特に営業さんとの対話になると性格的に真逆という感じです。だからそのセミナーでは、技術者と営業さんがどのようにコミュニケーションを良くしていくかをテーマに、アシスタントの方と組んで「ビフォーアフター」をやってみました。私が技術者、アシスタントの方に営業さんをやっていただき、悪いパターンと良いパターンの対話を行い、それを解説しながら参加者の方に意見を聴くというスタイルです。「営業と技術者に限らず縦のコミュニケーションにも使える」と意見もいただきました。これを講座としてもう少し充実させて、企業さんの研修をやってみたいと思っています。

ーー −いいですね。営業さんとは性格が真逆と感じたというのはどんなところがですか?

 技術者はデータベースや現実を見ますけれど、営業さんはどちらかというと直感的というか感覚的です。例えばお客さんから何か手応えを感じたら10%くらいの確率でも「これでやれます」と判断するのですが、技術者からすると、7、8割の確率があるとかデータがあるとかが気になるのです。あと技術者は感情の部分が苦手ですが、営業さんは感情豊かに話したり社交的だったりするので、対話になるとすれ違ってしまうことが多いのです。  それで、ワールドツアーのセミナーでは「表面的な対話から心の方に降りていくと、お互いの共通点が見つけられます。そういうところまで自分自身を深掘りして会話をしてみましょう」ということを一番伝えたかったことです。

ーー −感情の部分が苦手とおっしゃっていたのは、感情に蓋をすると捉えていいですか。

 そうですね。結局自己理解ができていなかった。自分のことを深掘りできないから感情に蓋をして、見たくない自分を隠していた感じです。そういうことも経験して初めて相手のことも認められるという感覚がわかりました。やはり自己理解、自己承認、自己開示のところがまずは大事だと良くわかりました。

インタビュー

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Profile
川野伸一(かわの・しんいち) コーチ
GCS認定プロフェッショナルコーチ
ICF認定コーチ(ACC)
化学エンジニアとして36年間、写真会社と水処理会社で勤務し、定年退職後、エンジニア専門の派遣会社で、技術コンサルタントとして、エンジニアの何でも相談を行っていました。2023年4月に社会人になった娘が二人おり、小学校2年生~中学校3年生までの8年間、長女が「ピカピカに光る泥団子の研究」、次女が「マングローブの研究」を一緒に行いました。私自身は働きながら41歳の時に博士論文を提出し、応用界面化学の工学博士を取得しています。2024年5月に個人事業主となり、キャリアコンサルティング、コーチングを活用した対人支援を仕事にしております。エンジニアの何でも相談は100時間以上、子育て中のお母さん、管理職、フリーランス等の200時間以上のコーチ実績あり。趣味は空手道、スキー、ヨガ、社交ダンス、神社仏閣巡り、マヤ暦鑑定、量子力学。
ホームページhttps://www.irlabo-yowamushi.com

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