Coach Interview - 倉地修 コーチ(後編)

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チャレンジしたことの中から宝物が見つかる

 交渉学やお茶や演劇をやっていらっしゃるという日本橋校の倉地修さんから、コーチングとその異分野のことがどこで結びつくのかという、とても興味深いお話をうかがいます。 (聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

聴くことに徹して高まった信頼関係

−会社を辞めてフリーになって、今はどんなお気持ちですか。

 元来怠け者なので、朝起きていそいそと会社に行かなくていいというのがまずうれしいです(笑)。やりたいことがいろいろあってそれに全部自分の時間を使えるのがうれしい。でも取り掛かるのにとても時間がかかっています。そこはちゃんとやらないといけないと思っています。とにかくいろいろな可能性を持ってやっていきたいです。

−みなさんいろいろなテーマがあってコーチングを学んでいらして、それが解決できるようになったとおっしゃいます。倉地さんはコーチングと出会って公私共に変化したことや実現したことはありますか?

 自分自身ときちんと向き合う事が出来るようになったというか、うまく表現できないですが、コーチングピラミッドでいうところの自己理解が出来るようになったという感覚です。コーチングを始める前からコミュニケーションに自信があったのです。ところがもしあのまま行っていたら、間違ったままのコミュニケーションを続けていたと思います。それまでは、教えるとか提案するとか自分の価値観を伝えてばかりで、傾聴をしていなかったのですから、実際にはコミュニケーションが得意とは言えません。それに気が付いて本当によかったです。

 会社員時代の仕事では、明らかに聴くだけでものすごく関係が良くなるという体験をしました。仕入先の一つである地方の中小企業の60代の専務さんですが、今まではこちらからいろいろ要望を言っていたのですが、「ただ聴くだけ」を意識したら仕事以外の話も広がっていきました。時間が許す限り聴いていたら、戻ってからも電話でいろいろな情報を伝えてくれるのです。この聴くということの効果には驚いています。それだけでこんなに信頼されたというのはすごいことです。

 家では妻から「話を聞いてくれるのはいい」と褒められます。そう言われるようになったのは多分コーチングをやってからです。

 失敗は誰にも見せたくないと思っていたところも変わったことですね。見栄というかプライドというかマイナス面の自己開示を一切してこなかったですし、会社で順調に上がってきた故に失敗する姿は誰にも見せたくなかったんですね。今は講座でも失敗談を普通に伝えています。

 それと、こうして日本橋校の講師ができ、他の活動にも多方面からのコーチングの影響があるので、全部ひっくるめてコーチングをやっていなかったら全然違っていたでしょう。大袈裟な言い方かもしれませんが、しみじみとそういうことを感じるこの頃です。

インタビュー

チャレンジする楽しさ

−もう一つプロフィールの中に劇団に所属しているとありました。芝居はまた別の世界ですが、どんな思いで、いつ頃からしているのですか?

 20年くらい前に子どもがお世話になった保育園で仲間の父親たちとヒーローショーをやったのです。シナリオも書いたので楽しくて、10数年間毎年やっていました。ヒーローとショッカーが出てきてドリフのネタも少々借用したりして。

 子どもたちの反応も毎年違って面白いですし、園の方からも毎年やってほしいと言われて続けました。

−その楽しさが忘れられず劇団に入ろうと思ったのですか?

 コロナでそういう活動がなくなったのと、何となくですが、やりたかったのが劇団に入って芝居や演技をやることだったって思ったのでした。それで劇団ひまわりにシニアクラスがあるのを見つけて応募しました。応募の際のプロフィールにコーチングと書いていたら、先方から、「コーチングの傾聴は芝居に役立つ。役者には必須のスキル」だと言われました。

−そうですか。公演の予定などはあるのですか?

 エキストラですがドラマにはちょっとだけ。とはいってもまだ入って半年なので、毎週1回の稽古に行くだけです。出演者募集やオーディションのお知らせがいろいろ来ていますけれど、みんながみんなデビューするわけではないので、2、3年やって声がかからなければ、役者はあきらめても、役者を目指す若い方の支援なんかできるといいなと思っています。舞台もやってみたい気もしますが、拘束期間が長いので、コーチングの講座が入れられなくなるからどうしようとか悩みます。

−それは、なんだか幸せな悩みですね。

 コーチングの講座は受講生が来ると決まっているわけではないし、舞台の方も出られるかどうかも決まってないのですが(笑)

 舞台は経験した方がいいと聞きます。でも目の前にお客さんがいるのだから、緊張の度合いもきっと違いますね。子ども向けのヒーローショーでもドキドキしたのに、そんなプレッシャーに勝てるかな。この話をしているだけでドキドキしてきます。

−コーチングを通して知り合った倉地さんが舞台に立つのなら、それを観るのはとても楽しみです。

 それから、「茶室でコーチング」という、お茶の体験をしていただいて、ちょっと緊張感のある茶室で会話セッションをするという活動もしています。目で見て音を聞いて香りもあって、五感で感じることをコーチ自身がフィードバックします。同じ環境にいても人それぞれ感じることが違うということを皆さんに語ってもらうことで、他者との違いを感じてもらい、自分の中に取り込んでセッションに活かしていけたらと考えています。茶道には「一座建立(いちざこんりゅう)」という精神があるのですが、これは、「亭主(ホスト)と客(ゲスト)の両者が心を通わせ、気持ちのよい一体感を共につくる。」というもので、コーチングの精神にも通じるモノがあると思います。

−いいですね。これからさらにチャレンジしていこうと思っていることはありますか?

 まず、交渉学を皮切りに、コーチングを使って何ができるかということを深めたいですね。夢に向かっている劇団の若手にコーチングができるかなとかも思っています。そういう支援ができるとしたらとてもハッピーです。

 もう一つは、高二の娘がダウン症なので障害者や障害者の家族に何かお役に立てられることがあるかなと考えています。障害児がいる親は両極端に別れていて、表に出る人と出てこない人がいるんです。この出てこない人たちとその子どもたちに向けてお役に立てたらいいと思います。時間もできたことだし少しずつやっていきたいです。

−では最後になりますが、もし、コーチングをもっと極めるにはどうしたらいいかと思っている方がいたら、どんなアドバイスをしますか?

 ありきたりかもしれませんが、失敗も含めていろいろ経験した方がいいです。セッションの練習は、できれば内輪ではなく外に出て練習をした方がいいかもしれませんね。初級の人であれば、いわゆる型というのを徹底して体に覚えさせる事も必要です。先述の茶道では「守破離」という言葉があります。そして振り返る。振り返りはGCSのコーチ仲間とか先輩とか大勢いますから。そこで言語化するだけでもいいと思います。自分なりに言うと「楽しもう」です。いろいろなことを失敗も含めて楽しんでやることです。ものになるかどうかは別として浅く広くやってみてもいい。その中から宝物が見つかったりしますから。

−楽しむ気持ちは何をするにも欠かせないですね。自由に楽しくチャレンジしている倉地さんの話に、とても元気をもらえます。ありがとうございました。

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Profile
倉地修(くらち・おさむ)コーチ
会社員時代に学んだ交渉学がキッカケとなり、私をコーチングへと導きました。
当初は、交渉学が主、コーチングは従という位置づけだったのですが、ビジネスやプライベートの対人関係を強化し、内面の成長にも寄与するコーチングの魅力に心を奪われ、現在は、プロコーチとして中小企業の経営者の支援、またコーチングの講師としても活動しています。
プライベートでは還暦を機に劇団に所属し、新たな挑戦と未知なる可能性を求めています。
スキルだけではないコーチングを学び、一緒に成長の旅に出かけましょう。
銀座コーチングスクール日本橋校講師
国際コーチング連盟(ICF)Associate Certified Coach(ACC)

講師をしている日本橋校では2024年1月から新体制で再スタートし、毎月2つのイベントを開催しています。一つ目は、私たちは"もっと愉快に!"をモットーにみんなが楽しく集まり、助け合いながら共に上達できる『コーチング道場』。二つ目は、毎回旬な内容のイベント・交流会の開催です。4月は「30秒で伝えよう!コーチ自己紹介」。これ以降も色々な内容を予定しています。GCSで学んだ方なら誰でも大歓迎です。
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