Coach Interview - 中隅 希 コーチ（後編）

　心斎橋校の講師と筆文字の講師をしている中隅さんは、コーチングを学んでから、新しいことにチャレンジする意欲がより高まり、その機会が人との繫がりから生まれていることを実感しているそうです。家庭ではお子さんたちがよく話してくれて、親子のコミュニケーションも良好。コーチングを、仕事と家庭どちらにも活躍させているという興味深いお話をうかがいました。
（聞き手：山上 晴美コーチ）

ーー 講師養成講座を受けてさらに深くコーチングに触れて、自分自身の新たな発見などはありましたか？

　以前より言葉を大事にするようになりましたね。どうお伝えする事が一番伝わりやすいのかをいつも考えています。小学生にもわかるくらいに！と準備して行っても、ビジネスマンには伝わりにくい事もありました。捉え方が様々なので、講座ではライブ感を楽しむようにしています。 仕事をする上では、打ち合わせもスムーズになりましたし、よりニーズに沿った内容でご提供でき、また、ありたい姿を膨らませる楽しい時間にもなりました。もちろん仕事だけではなく家庭内や地域コミュニティにも活かしています。コーチングはコミュニケーションも思考も本当に変わると思います。

ーー ご家庭ではどのような効果が出ていますか？

　家族は、一日何があって、どんな気持ちがしたとか、とにかく全部話したい！聴いて欲しい！という感じです。下の子たちは、反抗期真っ只中の年齢ですが、こんなに話してくれるのは、コーチングのお陰だと思います。上の子たちの時は、コーチングを学んでいなかったので、ガッツリ反抗期でしたから（笑）。巣立った息子たちからは、モヤモヤする事があると「ちょっと聴いてー」と電話がかかってきます。「認めると聴くスキル」は、家庭内でも活かせると実感しました

ーー コーチングとの出会いで一番良かったことを挙げるとしたら？

　自分を成長させてくれる人との出会いを、チャレンジと捉えられるようになったことですね。今までは、難しいことや面倒くさいことは、お断りすることもありましたが、そのお話をいただかない限り、その事にチャレンジする機会がなかったわけですから、今では、ありがたいと感じています。また、そのお気持ちに答えたくて、思っている以上のことをお届けしたいという意欲も変わりましたね。そういう意味では、人との繋がりから様々な事が生まれるコーチングは私を成長させてくれるものです。

ーー 人は見てくれているんですね。ありがたいですね。クライアントと恊働活動をしたような感覚はどうですか？

　営業でトップを目指されている方だったのですが、セッション中、ご自身が聴いてもらっている感覚に気づかれお客様のお話もよく聴くようになり、契約に繋がったそうです。表彰されて報奨金も出たと報告をいただきました。その方の自信にもなりますし、また後輩の育成にも今後役立ちそうですよね。そのような変化を一緒に体感できるのは、コーチの醍醐味ですね。

ーー 筆文字講座を始めたのはどんなことからですか？

　主人から挨拶文を手書きで書いてと言われたのですが、手書きだとしても、ビジネス定型文を誰が読むのだろう？もっとインパクトがあるものはないかと探したのがきっかけです。筆文字講座で「自分自信を認めること。チャレンジしていくこと。枠を外すこと。」を感じました。コーチングにも近い感覚です。筆文字の楽しさは、一言で表すと「自由」ですね。全部が正解で失敗はない。自己肯定感も増し、コーチングにも活かされると感じています。

ーー よかったですね。後輩のコーチの皆さんに向けて何かありますか？

　協働関係を築ける仲間と繋がる事は、自分自身の学びや成長に繋がると感じています。まず一歩を踏み出してみる事も大切ですね。また、認定の取得がゴールではなくて、そこからスタートです。「継続はチカラなり」！更なるご活躍を応援しています。

ーー コーチングも筆文字も、最初は違うところから入ったのに、それを深めて発信するようになった中隅さんの、力というか、バイタリティを感じました。ありがとうございました。