Coach Interview - 新居信子 コーチ(後編)

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子育てに関わる全ての人への支援

 助産院を開業し、子育て中のママさん、そして赤ちゃんにもコーチングを使いながら支援を続けている新居信子さんに、ともすれば孤独になりそうな新米ママたちへの温かいエールの話をうかがいました。 (聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

生まれたばかりの赤ちゃんとの対話

−ママさんたちとの対話が変わっていって、ママさんたち本人の変化も感じますか?

 今までは育児相談の中でお話しすることが多かったので、アドバイス的に関わっていたのですが、そうではなくて対等な立場で一緒に話を進めていけるようになりました。私がお母さんの立場なら同じかもしれませんが、専門家を前にして緊張することもあるのだと思います。それがなくなったので皆さん笑顔が増えています。

 それから、ママさんだけでなく赤ちゃんにも、コーチング的に話しかけることがあるのです。泣いていたら「どうして泣いているんだろうね」。「オムツが汚れていたのね。教えてくれてありがとう」という感じで。「すっきりしたね」とか「こっちの遊びはあまり好きじゃないんだね」などと話したりしています。赤ちゃんの時から一個人として認めることが大事だと思います。
 言葉を話さない赤ちゃんですが、話しかけることにより私の方を見てくれたり、泣き止んだりします。まるで、意思の疎通ができているかのようです。

−そうですか。生まれて何ヶ月かの赤ちゃんにもコーチング的な会話が成り立つのですね。いつも話しかけられる赤ちゃんにはどんないい影響が出るか知りたいですね。 ところで、新居さんが看護師、助産師という道を選んだその経緯もお聞きしてもいいですか。

 私は高校の衛生看護科というところに行って、准看護師の勉強と一般教養の勉強をしていました。高校を卒業して准看護師のライセンスをとって、そのあと2年間、正看護師になるための学校に行って、そのすぐ後に助産師になってそのままずっと助産師をやっています。

−高校からということは中学生の頃からこの分野に行こうと決めていたのですね。当時から看護のことに興味を持っていたのですか。

 そうですね。中学から私立の学校へ行っていて、高校に進むのに、看護、家政科、調理という選択があったのです。それで看護に興味があったので調べたら、病院などで働いて病気の人の生活を手伝ったりするとあったので、それならやってみようかと思いまして、衛生看護科を選びました。

ーー −時代が変わって、今、助産師さんになる方の環境も変化しているのでしょうか?

:助産師の学校自体も少なくなっているのと、大半の方が病院勤めをしています。看護の実習は頭で考えないといけなくて、それを論理的に落とし込んで実践に移すというのが主流です。看護大学が多くなっているのでそういう考え方になっていて、学生のうちは文献を調べたりするのが大変でかなり厳しい世界です。お母さんと赤ちゃん、2つの命を守っていくことなので。それで、ライセンスをとっても途中でやめてしまう方も多くなっていると思います。

そういう、厳しい局面に立った時や進路に悩む時にもコーチングは活かせるし、誰にでも使ってほしいスキルです。仕事の現場でとか年齢が高い人向けとか思われているようですが、赤ちゃんや子どもに対してもできるので、敷居を低くしてみんなが自然に関われるようになるといいと思います。

インタビュー

数字や思考よりまず目の前の人を見る

−これからさらにコーチングの良さを活かして広めていかれると思いますが、お母さん、お子さん、学生さん以外で活かせそうな場面はありますか?

 はい。お父さんへのコーチングですね。パパさんたちが相談できる場所が少ないのが現状です。自分が困った時はどこに相談すればいいのかってよく聞きます。

−そういえば、お父さんに対するケアやサポートする仕組みなどはあまり聞いたことがないですね。お父さんたちはどんなことに悩んでいるのでしょうか。

 今核家族で子育てをしているので、夫婦で相談しながら子育てをするのが基本だと思います。でも、お父さんとお母さんが別々の考えで子育てしていらっしゃる方々がたまにいらっしゃいます。それぞれの考えが合わないから子育てについては話さないとおっしゃいます。お父さんも悩みを抱えている方もいらっしゃって、妻と考え方が違うからそこを聞いて欲しいと言われることもあります。お母さんの育児相談の後に、ご主人が「次、僕お願いします」とおっしゃることもあります。夫婦で考え方の何が違うかというと、ほとんどが日常の他愛のないことなのですが。

−なるほど。でも助産師さんのところに一緒に来てくれるだけでもありがたいですね。お母さんにほぼ任せっきりの方も多いのではないでしょうか。

 大半の方はそうです。それと、パパにもママにも言っているのは、人間は動物なので、動物に還らなければ出産も難産になりします。子育てもうまくいかないこともあります。数字や頭で考えるよりも目の前の子どもや相手のことをよく見てその状況から考えていく方がいいということをお伝えしています。

−本当ですね。最後に新居さんの将来のビジョンをお聞かせください。

 ビジョンは2つありまして、1つはお母さんたちがもう少し楽になるように、自分らしい子育てができるようになるためのサポートをすること。もう1つは、若い看護師さんや助産師さんが、仕事が辛くても辞めずに看護の業界にとどまれるように、辞めた人も戻ってきてもらえるように、若い助産師さんや看護師さんへのキャリア支援をしていきたいと思っています。
 それと、もうスタートしていますが、その一環として、クラスの講師である友瀬はなこコーチともう1人のコーチと3人で、SNS(X)を使ってラジオのように子育てコーチングについて発信しています。みなさんに聞いていただけたらうれしいです。

−子育てコーチングについて3人でトークをしているのですか。それは悩めるママさんたちに聞いていただきたいですね。ハードな経営学の授業にも挑戦して、子育てに関わる人たちを支援しようとしている新居さんから力強さを感じます。どんどん活動の幅を広げていけるように祈っています。ありがとうございました。

インタビュー

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Profile
新居信子(あらい のぶこ)コーチ
はじめまして。仕事は助産師を32年しています。現在、東京で助産院を開業しています。
今までに、延べ2万人のママへ子育て支援をしてきました。子育てとコーチングはとても似ています。今の状態をよりよくするため、自分らしい人生を歩むにはなど、ウェルネスな考え方が大切です。仕事で育児相談をしているとき、ママの考えを認めることを重視しています。
赤ちゃんの時から傾聴と認めることを行い、心を育てていくことが大切だと感じています。
看護管理職や看護教員経験を生かし、看護学生や助産師学生、看護職の方へのキャリア支援。大学院での経営学の研究から、経営やマネジメント支援も行います。

GCS認定コーチ
助産師・看護師(学位:看護学)
日本看護協会認定看護管理者ファーストレベル
特定分野(助産)における保健師助産師看護師実習指導者
未就学児のための包括的性教育実践助産師
子育て心理アドバイザー
汉语水平考试(HSK)4級

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