Coach Interview - 尾村 麻由美コーチ(2)

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勤務先のスポーツクラブの公認コーチへ

ーー お勤め先でもコーチングを活用されたと聞きました。

 はい。その当時、私はスポーツクラブでパートとして働いていました。クラブの中は、フロントエリア、ジムエリア、プールエリアと3つのエリアに分かれ、総勢100名のスタッフが働いていました。それぞれのエリアの中だけで見れば、スタッフ間のコミュニケーションもチームワークも良かったのですが、エリア同士のコミュニケーションについては、伝えるべき情報が伝わっていないとか、全体での取り組みに温度差があるなど、「情報の共有」「クラブ全体の一体感」というところが課題でした。

ーー なるほど、そこで尾村さんとコーチングの登場、というわけですね。

 私は、講座の中で学んだコーチングを、少しでも早く修得したい、自分のものにしたい、と思っていましたので、同僚達にコーチングセッションの練習相手になってもらいました。各エリアのリーダーの方たちともセッションを行ったのですが、セッションを重ねる毎に課題解決のための様々なアイデアが出てきたり、改善のための取り組みが始まったりして、だんだんとクラブの中の風通しが良くなっていきました。

ーー 練習セッションが、実際に成果を生み始めたのですね。

 はい。恐らく、皆さん以前から「こうすればいい」というアイデアを持っていたと思うのですが、それを話す機会が無かったんだと思います。そのアイデアをコーチングセッションの中で話すことにより、頭の中が整理され、さらなる気づきが引き出され、改善のための行動を起こすことができるようになりました。その結果、クラブ全体のサービスの質が大きく向上しました。その一連の変化を陰で見守ってくれていたクラブの所長から、「尾村さん、これからも時々スタッフの話を聞いてやってくれないか」と言われ、クラブ内のセミナールームを提供してもらい、私は、所長公認の社内コーチとして活動するようになりました。

ーー 「徹子の部屋」ならぬ、「麻由美の部屋」ですね(笑)。

 ええ、「麻由美の部屋」と書かれた看板まで作っていいただきましたよ(笑)。これらの経験を通じて、「組織内にコーチがいれば、会社や社会が変わる」「世の中にもっとコーチを増やしたい」と思うようになり、コーチング講座の講師になることや、コーチングスクールの運営に携わることにも興味を持つようになりました。

ーー その後、認定を取得され、プロコーチとしての第一歩はどのようなものでしたか?

 実は、プロコーチとしてのスタートは、認定を取得するよりも前でした。初めてのクライアントは、私がコーチングと同時に学んでいた心理学のスクールの同期生でした。ちょうど、コーチング講座の最終日が心理学スクールの卒業式の日だったので、講座を終えて、その足で心理学の卒業式に向かいました。卒業式で、たまたま隣に座った女性といろいろと話している中で、私がコーチングのことや、自分がプロコーチになる準備をしていることを話しました。すると、相手の方も、「私もコーチングに興味があるんですよ。コーチングは学んでみたいけど、どこで学んだらいいのでしょうね?」と尋ねられたので、私は自信をもってGCSをお薦めしました。

ーー 今度は、尾村さんがご紹介する側になったのですね。

 そうですね。彼女は、「ありがとう、ぜひ受講してみます! でも、学ぶ前にセッションも受けてみたいので、まみさん、コーチングをしてもらえますか?」と私にコーチングを依頼されました。こうして、私のプロコーチとしての活動が始まりました。

ーー なるほど、たまたま隣に座った方がクライアントになったのですね。ご縁ですね。初めてプロフェッショナルとして行ったセッションでは、どのようなことを感じましたか?

 それは嬉しかったですよ。講座が終わったばかりで、心の準備は十分とは言えませんでしたが、これまで積み重ねてきたことを認められたように感じて、ワクワクしました。また、その時に大切だと思ったことは、プロコーチとしてやっていくのであれば、自分がコーチだということを発信し、認識してもらうことです。いつどこで、コーチングを必要としている方に出会うか分からないですからね。

ーー たしかに大切ですね。現在は、経営者やビジネスリーダーなどをサポートされていますが、そのような方たちから依頼されるようになったのは、具体的にどのような活動をされたからなのでしょうか?

 経営者やビジネスリーダーの方たちが集まる場へ足を運ぶようにしました。そして、信頼関係を築くことを心がけています。具体的には、コーチングの基本スキルである「認める」「聴く」「質問する」「フィードバックする」などを使いながら、相手の方の話をじっくり聴いています。経営者の方の多くは、普段誰かにじっくりと話を聴いてもらうことが少ないようなので、喜んでいただけるのと同時に、コーチングの必要性や有効性を感じていただけるようです。

ーー なるほど、そうした会話が、すでにコーチングセッションのようになっているのですね。

 そうですね。その結果、コーチングの継続サポートのご依頼を受けることが多いです。

コーチングの効果を実感していること

ーー 先ほど、プロコーチとしてやっていく上で大切なことについてお話いただきましたが、他にはどんなことが大切だと思われますか?

 そうですね、コーチ自身がコーチングの素晴らしさを実感し、そして自分自身のことも大切にしていることだと思います。コーチングというのは目に見えない商品ですので、それを扱うコーチの人間性が、クライアントに大きな影響を与えると思っています。また、コーチ自身が、クライアントの立場としてもコーチングの効果を実感していることが大切です。実体験としてコーチングが素晴らしいと感じている人が語る言葉は、相手の心に響きます。コーチ自身がコーチングを通して成果を上げた経験や、ワンランク上の自分を目指し、勇敢にチャレンジする姿に、人は心が動かされるのではないでしょうか。

ーー なるほど。コーチはクライアントのロールモデルであることを目指す必要がある、ということですね。尾村さん自身が起業家として大切にされていることは何でしょう?

 お世話になった方への感謝の気持ちですね。私が今こうして、コーチや講師として活動できているのは、これまで周りの方に支えられ、引き上げて下さる方がいたからだと思っています。一人の力では到底達成できなかったようなことや、乗り越えられなかったようなこともたくさんありました。マイコーチやコーチ仲間、クライアントや受講生、家族などの支えがあったからこそ、ここまでこられたと思っています。皆さんのおかげです。感謝しかありません。

成功の秘訣は「覚悟」「決断」そして「行動」

ーー このインタビューを読まれている方の中には、プロコーチとしての活動を始めたいという方もいらっしゃいます。そういう方たちが、今後「活躍できるコーチ」となるために、どういうことを心がけたらいいと思われますか?

 「覚悟」を「決める」こと、そして決めた自分で「動く」ことですね。そうすれば、選択肢は、"やるか、やるか、やるか"しかないんですよ。キーワードは「覚悟」と「決断」、そして「行動」です。

ーー 覚悟と決断と行動ですね。まさに、今日伺った尾村さんの人生そのものですね。では最後に、読者の方も気になさっているかもしれませんが、お子様から借りたお金は、その後どうなったのでしょうか?

 アハハ、ご心配いただいていたのですね(笑)。ありがとうございます。「絶対に 1 年で返す!」と決めていましたので、ちゃんと 1 年後、正確には 1 年かからなかったと思うのですが、きっちり全額返済しましたよ。

ーー それは良かったです。安心しました(笑)。ぜひこれからも、プロコーチとして、また指導者としてもご活躍ください。ありがとうございました。

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Profile
尾村 麻由美
コーチ
経営者や管理職、起業を目指す方など、関わったクライアントは500社以上。プロコーチ・講師として、また経済産業省中小企業庁管轄中小企業支援事業の登録専門家、品川区立武蔵小山創業支援センター専門アドバイザーとして、経営者や管理職、起業家などのサポートを行っている。前職では、イギリス・イタリア・フランスの他、ヨーロッパほぼ全ての国に出向き、アパレルやインポートバック、宝石などのバイヤー&セラーを経験。また、15年以上に渡り、百貨店や飲食店、スポーツクラブなど、人と関わる「接客・販売」の業界に身を置いていた。経営者や起業家支援を行う傍ら、教育関係へのコーチングの普及にも力を入れており、教師やPTA向けの講演活動も多数行っている。自身も、高校生と中学生の姉妹を育てる女性起業家である。年間のコーチングセッション時間数300時間以上、講師登壇時間数600時間以上。銀座コーチングスクール大阪校代表/京都校代表/国際コーチ連盟 認定コーチ(ACC)

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