Coach Interview - 芳賀 美貴 コーチ(前編)札幌校講師

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人を勇気づけられた自分の体験談

 幼少時の体験で深いトラウマを抱えていた芳賀さんは、思い切って自己開示したときから自分を肯定できるようになったそうです。仕事とプライベートが充実してバランスが取れた毎日を送っているという現在に至るまでの道のりをうかがいました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

夫へのコーチングで会社の業績回復

ーー まず、コーチングとの出会いについてお聞かせください。

 今までは夫が経営する会社の経理をしていたんですが、業績が悪化して従業員との間にも亀裂が入ってしまったんです。以前子育てコーチングを学んでいて手応えを感じていたので、今度は大人に対してももっとできるように勉強しようと思ったのがきっかけです。

ーー会社を建て直すために、コーチングができるようにということだったのですね。

 はい。20年くらい前は東京でしか学べなかったし、資格取るのに50万くらいかかるって聞いていたのですが、札幌でも学べるって知って、2016年にGCSの体験講座に行ってみました。そしてクラスに進んで認定を取りました。

ーー 学んだコーチングは、会社の業績回復にどんなふうに活かされたのですか?

 夫のコーチングをしばらくしました。経営者としてさらにリーダーシップを発揮していくことや決断力、自己実現力を確立していくために必要だったと思います。長くは続かなかったのですが、コーチとして起業し少しずつ業務を離れていく際に、コーチ仲間にコンサルタントに入ってもらったりして回復していきました。

ーー ご主人が奥様からコーチングを受けるというのをあまり聞いたことがありません。難しさはなかったのでしょうか。

 やはり難しいですね。最初は楽しくうまく行ってたんですが、だんだん時間が経って来ると、甘えや依存が出て来てしまってコーチングが成り立たなくなってしまったんです。半年くらいはやりました。今でもやってほしいって言われるんですが断っています。コーチ仲間がコンサルに入っている手前もありますし、私への依存を断ち切って欲しいという思いがあったんです。それとなく会話の中で気づかれないようにコーチング的な関りをするだけに留めるようにしています。

ーー お互いの信頼関係があるからできたのですね。

 ありがとうございます。主人は柔軟なんだと思います。

ーー 先ほどおっしゃっていた子育てコーチングではどんなことをしていたのですか?

 もう20年近く前になるんですが、当日勤めていた会社で菅原裕子さんという方を札幌にお招きして、セミナーを開いたり、本を読んだりしたことがありました。それが子育てにすごく活かされたんです。その時は子どもをどうやって楽しく育てたらいいのかと思って方法を探していたのですが、子どもとのコミュニケーションが大事で、おとなも子どもも会話のキャッチボールの大切さを感じました。コーチングってすごいんだって実感した最初です。

ーー その後お子さんたちとの会話はどんなふうに変わったのですか?

 例えば子どもが学校から帰って来たときに、ただ「楽しかった?」って聞くんじゃなくてたくさん話してもらおうって感覚になりました。娘が2人いるんですが、2人ともいろいろなことにチャレンジするようになりました。学級の代表をやったりとか。今思えば実力以上のことにチャレンジしていたのかもしれません。今もチャレンジ精神旺盛で二人とも人を育成することに携わっています。

ーー 最初に体験講座で実際にコーチングの会話をやってみていかがでしたか?

 やってみて、自分は結構できているって感じました。でも、できていると勘違いしているのかもしれないってあとから思いました。その場をしのいでいるというか、本当の意味でその人の感情を聞いていたかというとそうではなかったような気がします。そのあと、クラスAから進んでいって、Bがすごく難しく感じました。ストラクチャーを覚えるとか、自分の言葉で質問にするとか、そういうことがなかなかできなかったんですが、そのときはできたと思っていたんですね。それで、練習するために100人コーチングを始めて、最初は知り合いからスタートしてだんだん広がって、ブログやFacebookでも募集して、お友だちがお友だちを連れて来てくれたりするようになりました。
 全国の方とつながったときに、いろいろな方からフィードバックもらったり、励まし合ったりできたのがすごく大きかったと思います。

ーー ストラクチャーって、それまでは考えてみたこともない方法ですね。スキルを習得するということでは他にどんな難しさを感じましたか?

 そうですね。コーチングマインド、自己基盤のところで躊躇してしまうと踏み込めないってことを実感しました。認定を取ってからすごく壁を感じて、100人コーチングのクライアント役の方からクレームも入ったりしました。面白いことをおっしゃったので笑ったらそれがいけなかったようです。本当のことは表面ではわからないことがあるんだなって感じました。未来を描けない人は意外と多いってこともわかったし、現実的なことを話した方がいい人もいるみたいだし、人によってのタイプの違いを直観で見抜く力とかも必要だと想いました。質問の十八番みたいなものは通用しないです。

ーー マニュアル的では通用しないですね。そして講師養成プログラムに行って、仕事としてコーチングをするという決意を固めた動機はどんなことだったのですか?

 ちょうどそのときに夫の母が倒れて、介護が始まったんですね。それで経理の仕事の大半を手放して講師養成の方に行きました。講師を育てる講師たちの熱意や信念を肌で感じて、自分もこんなに熱く人に伝えられたら...という思いが高まったのを昨日のことのように思い出します。おかげさまで、講師となった今は受講者から熱いですねとか、怖いですと言われることもあります(笑)

インタビュー

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Profile
芳賀 美貴コーチ
GCS認定講師(札幌校講師)
GCS認定プロフェッショナルコーチ

2016年3月 無料体験講座に参加。
2016年9月 認定コーチ合格 100人100円コーチングを実施
2018年2月 講師養成プログラム受講
2018年9月 プロフェッショナルコーチとなる
2019年より札幌校クラス講師として活動

横浜出身、北海道育ち。学歴、職歴共にごく普通。
大きなトラウマがあり、精神病院に入院後に離婚。
13年間の母子家庭生活を送り、その後再婚。
娘二人は成人し、第二の人生を謳歌中。

クライアントは主に女性が多く、本当の気持ちを一緒に探すことに力を注いでいます。
豊富な人生経験を活かし、共感し寄り添うコーチングを心がけています。

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