Coach Interview - 土屋 佳瑞 コーチ(後編)富山校講師

1.5時間でコーチングの全体像がスッキリ分かります!
「コーチング無料体験講座」詳細と開講日程

可能性が最大限に発揮できる環境を

 古い社風の会社で勤続25年。退社が一つの転機になり、あらゆるところでコーチングを活かせることを感じているという土屋佳瑞さんに、強みを活かした仕事の豊かさをうかがいました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

取り組み方法よりも人の成長に関わりたい

ーー 仕事上でも退職するときにもコーチングが役立ったのですね。女性向けの片付け講座から、現在のような企業の仕事をするようにシフトしたきっかけは何でしょうか。

 2012年に10ヶ月間、毎月東京のプロコーチ向けの別の講座に参加して、全国からいらしているコーチの方の「場」へのの貢献だったりとか、取り組む行動の早さ、学びや経験をシェアしていく感覚とか、そういうことがすごく刺激になりました。また、片付けのセミナーをやってるときに講師として話すことが楽しいのと、非常にわかりやすいって言われて、話すのを聴いた方からリピートのお声がかかるとか。富山にそういう人があまりいないからだと思いますが、営業しないで紹介で講演とかのお仕事をいただいてました。ただ、やればやるほど片付けが好きなわけではないのに、片付けを語って人を動かすというのはどうかなって。やっぱり求められるのは片付けのノウハウだったりするし、片付け現場のコンサル経験は決して多くないし、上手くもないのに話すっていう矛盾に耐えられなかったんです。私が話してる片付けは単なる物事の取り組みの一つであって、コーチングというか人が成長することだったり、人と人がかかわり合って何かを作るとかやっぱりこっちだよねって。片付けはそうやってるうちに資格を取ってやりたい人がどんどん出てきて、その人たちがクライアントになったので、私は今はやっていないです。本当に自分がやりたいのは、仕事がしたいとか能力を発揮したいのにチャンスがなかった女性たちへのサポートや、仕事の現場そのものや、仕事を通しての人の成長やチーム作りだと思いました。
 当時、私が会社員の頃は、女性は入社時のマナー研修くらいしか受けさせてもらえなくて、目標管理とか目標達成とかは学ぶ機会がなかったけど、自社のシステム導入のときには大手システム会社との運用プロジェクトメンバーにも入らせてもらう経験をしたので、ときにはみんなが喧々諤々、喧嘩もしながらも馬力出してがんばることにやりがいを感じるというか、目指す目標やビジョンがあれば、人はあるとき通じ合う瞬間がある。それが仕事のうえでのモチベーションアップになるって感じたんです。だからそういう場所にもっと関わっていきたいって思って。そこがそもそものスタートだったんです。それは2014年くらいから感じてきたことです。

ーー 個人でも法人でも一緒に何かを達成したような感覚はありますか。

 コーチとして経営者の話を聴いていくと、時々、この人の言ってることは、この人の人生から来た思い込みなのかそれとも立場的なものなのか、観察しててもどうもわからないということがあったんです。自分にアンテナがないものは引っかかりようがないので、組織のことを勉強し始めました。そういう意味での恊働は私には大事なことだと思います。研修やリーダーへのコーチング、アクションラーニングのプロジェクトを提供して、経営者さんと一緒に対話をしながら創り上げていく。会社さんが組織風土を変えてありたい姿になっていくということです。自然にできてしまう強みと言うとしゃべる方かもしれません。
 いわゆる講演とか研修とかセミナーの方です。その場の雰囲気を見ながらちょっと変えてみるとかを自然に楽しくやっているので。何かしゃべる場を持たせてもらえれば私の強みが活かせて、自分がしゃべっているところを誰かが聴いたらそこからお仕事が来る可能性があるって感じました。それが、お仕事が来るパターンだって。

インタビュー

人ではなくて自分が変わって、違う道を選択しよう

ーー コーチングと出会って本当によかったと思えることはどんなことですか。

 コーチングと会ってなければ今の私ではなかったと思います。出会わなかったら多分全然違う人生だったと思います。すごくがんばって「ねばならない」が多く、仕事では自分にも人にも厳しかった。会社に勤めていたとき、あの急遽異動した部署は、コールセンターができてただでさえ少ない女性社員の中に大きなシステムが入って、現場の業務がぐちゃぐちゃになってるところに、派遣の方とか契約とか中途採用の方を急遽入れてしのぐって感じでした。いわゆる社員教育を受けてない人には電話のとり方も教えないといけないような状況でした。そういうときに、よかれと思って注意したことからだんだん関係性が悪くなったメンバーがいて、ある日トラブルがおきたので「どうしたの?」って声をかけたら、眼前15センチのところで「うぜえ!!」って怒鳴られたんです。20何年働いて15歳くらい年下の人にそう言われて...。それまで、子連れ転勤や育児休業第一号として頑張ってきたのは何だったのかと思うほど、人格否定された一瞬でした。

 当時会社でうつになる人がいて、全社員がエゴグラムを受けたんですが、今から思うと、私も診断結果は非常に危ない状態だったんですよね。いつかは折れるような。ですけどカウンセリングに行くよりも、何か私が変わらなければいけないって思えてきたんです。私自身が何か違う道を選択しないと相手が変わることを望んでいても仕方ないと、それが何かはわからないけれど探していたんですね。それでコーチングと出会ってこれだって思ったんです。

ーー コーチングとの出会いの大きさがわかりました。これからさらに挑戦してみたいことがありましたら。

 企業のお仕事は頭も体も使うハードな仕事ですが、その会社さんならではの人の可能性が最大限に発揮されて結果が出るようなことを、もっと続けていきたいです。そして、せっかくコーチングを学んでも、そのままになっていたらもったいないので、いろいろなところで使えるってことを知ってもらったり、実践的に練習したりできるような場が作れたらいいと思います。そういうことを継続してできるような場がほしいと思っています。

ーー 前向きに地道に目の前のことに取り組んでいる勇気をもらえるお話が聞けました。練習できる場の実現を願っています。ありがとうございました。

インタビュー

前編ヘ

Profile
土屋 佳瑞
コーチ
GCS認定講師
GCS認定プロフェッショナルコーチ
富山県富山市生まれ
地元大手企業に25年間勤務。当時女性は結婚退職があたりまえの社風の中、結婚後は一時嘱託となるも働き続けることを選択し、正社員に復帰。1995年、社内初の育児休業を取得、復帰後は他県への子連れ転勤を経験し仕事と家庭の両立に奮闘する。2009年、社員・嘱託・派遣が混在する職場のチーム作りに深く悩んだことからコーチング・交流分析を学び、職場で実践。その効果から、働く人のセルフイメージやコミュニケーション力が組織力と仕事の成果に直結することを実感、2012年プロコーチ・講師として独立。女性が自分の能力を最大限に発揮しながら、温かく広い心で次の世代を育める社会を目指し、パーソナルコーチングや企業研修、女性マネジメントセミナーを提供している。
現在、新人から女性リーダー・管理職・経営幹部までオーダーメイドで研修を提供。経営者・管理職のコーチングと、企業の課題に応じたアクションラーニングを取り入れ、地元企業に密着した長期的な人材育成と組織開発のサポートを行っている。高校演劇で培った表現力とコーチングで、メリハリのあるインストラクションと、受講生ひとりひとりに寄り添った研修スタイルに定評がある。 日本交流分析協会交流分析士インストラクター・整理収納アドバイザー1級・ライフオーガナイザー1級。

[土屋 佳瑞コーチの担当クラス一覧]

全国30箇所以上でコーチング無料体験講座を開講中!

オンラインクラススケジュール一覧対面クラススケジュール一覧

北海道・東北エリア首都圏城北・城東エリア東京都心エリア
首都圏城南・城西エリア神奈川・伊豆エリア北陸エリア
中部エリア関西エリア中国・四国・九州・沖縄エリア

※対面・オンラインのいずれにつきましても、開催予定が表示されていない、あるいは都合の良い日程がない場合は、
コーチング無料体験講座 日程リクエストフォーム」よりリクエストください。

ms_banner.png