Coach Interview - 横山純子 コーチ(前編)仙台校・八重洲校・新潟C講師

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一つ一つのことに楽しさを感じながら

 考古学とコーチングという一見接点がないように感じる分野で活動している横山さん。どんなジャンルでもやりたいと思ったことをやってこられたという、その秘訣についてお話を伺いました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

野球を始めた息子との会話

ーー現在GCSでは3つのクラスの講師をされているそうですが、そのほかに考古学の発掘調査をしていると聞きました。

 はい。新潟、仙台、八重洲校の講師をしています。仙台校が多いですが、体験講座は3つのクラスでやっています。
 それと週の半分くらいは埋蔵文化財という遺跡から出土したもののデータベース作りをしています。大学と大学院で考古学を学んで、結婚までは遺跡の発掘の仕事をしていました。結婚して出産し、一度発掘から離れてフェアトレードのお料理を出すカフェで働いていたのですが、40歳くらいのときに方向性を変えたいと思って、また発掘の仕事に戻ってコーチングの資格を取りました。

ーー コーチングの仕事をしながら発掘の仕事をしているのですね。元々考古学の分野がお好きだったのですか。

 小学校のグランドに平安時代の土器を焼いていた窯の跡があってそこから土器が出て来て、休み時間に土器を探すのが流行っていました。それで、高校で進路を考えるときにそのことを思い出して「人はどこから来たのかな」などと考えていました。考古学は、この先のことを考えるのにも、今までのことを知るのにも役に立つと思って、知りたいという欲求が高まったのでそちらへ進みました。

ーー 発掘の仕事は国内でされているのですか。

 はい。石川県です。

ーー まだ日本にも発掘できるようなところはたくさんあるようですね。

 そこら中にあります。東京都でもずっとやっていますし。

ーー そうですか。うちの近くにも貝塚とかあります。

 それはもう、縄文の遺跡が多くあると思います。

ーー 今、注目の縄文ですね。ロマンを感じます(笑)。コーチングの方に戻しますが、コーチングを学ぼうと思ったきっかけをまず聞かせてください。

 うちには息子が2人いて6年前は小学生だったのですが、野球をやりたいと言って始めたのにあまりやる気を感じないのでダメ出しをしたりアドバイスをしたりしていました。でも全然聞いてくれなくて。話しているうちに息子のテンションがだんだん下がって来てしまって最後には泣き出してしまうのです。これは何か、自分がやっている方法がうまくないんだなと思っていました。そうしたらちょうどその頃、本屋さんで金沢校代表の飯山晄朗さんの本を見つけたのです。後ろに「銀座コーチングスクール金沢校」と書いてあったので、「金沢にコーチングスクールがあるんだ」と、そこからご縁が生まれました。

ーー そのとき、コーチングのことはご存知だったのですか。

 カウンセリングを少し勉強していたことがあって、そこで一緒だった人が、「コーチングの勉強していた」と言っていたました。そのくらいの感じで内容はわからず、そのときは少し怪しいと思っていました(笑)。でも飯山さんの本でわかりました。

ーーそれで、お子さんとの会話にコーチングが役立つかもしれないと思ったのですね。

 そうです。私が身につけたかったのはこれだなと思ったのと同時に、野球を指導する監督コーチの関わり方も気になっていたので。今思うと大変おこがましいのですが、その方たちを変えたいと思ってしまって。その2つの理由で学び始めました。
 しかも、カウンセリング講座で一緒に学んだ人はGCS出身者だったので、体験講座を紹介してもらって行ってみました。

ーー 体験してみてどんな感じでしたか。

 それが、自分がコーチングを受けたことがなかったので始めは全然イメージが湧かなくて。教えてもらった通りにやろうと思っても恥ずかしかったり質問が出てこなかったりでした。ですから相手の話も全然聴けませんでした。でも、やるなら最後までと思っていたので、クラスに進んで、その日にやったことを子どもに試したりしていました。そうしたら、前よりもちゃんと話してくれたので学んだことの手応えを感じました。

ーー 具体的にはどんな会話だったのですか。

 前はクローズドクエスチョンばかり使っていたと思います。例えば「今日試合はうまくできた?」と聞いて。「できんかった」以上。これで終了みたいな(笑) それがコーチングクラスに行ってからは、「今日は自分のどんなところがよかった?」とか「何が楽しかった?」とか「次はどうしたい?」とか聴けるようになって、そういう聴き方にしたら息子も話してくれるようになりました。あの頃は小学生だったのでそれが機能したのですが、中高校生になると思春期特有の「母親とはそんない話したくない」という感じになりましたけど。

ーー すぐに実践できたのですね。クラスの方は進んで、その後講師になったのですか。

 講師になったのはだいぶ後です。その時は認定を取るだけでいっぱいで、まさかコーチングを仕事にするとか、自分が講師になるなんて思ってもみませんでした。 コロナ禍になって講師養成講座もオンラインになったので、そこで初めて学んでみようかと思うようになりました。東京まで講座を受けに行くのは無理でしたので。講師になると自分が住んでいる地域に関わらず講師として立たせてもらえるなどあって、それがチャンスだという気がしました。

ーー 考えていなかった講師をやってみていかがですか。

 コーチングを学びたいという方の気持ちに、少しでも自分が持っていることが役立つことがうれしかったし、いろいろな方が学びにいらっしゃるので、自分一人ではなく関わった受講生さんたちがそれぞれコーチングを使って周りの方たちといい関係を築いていくということにすごくやりがいを感じました。

ーー 広がっていくうれしさですね。お子さんとの会話は変わっていったとのことですが野球の監督コーチの方はどうでしたか?

 私としては監督コーチがそのようなコミュニケーションをとってくれたらと思って、2回くらいプチセミナーをやらせてもらったのですが、メンタルコーチとかメンタルトレーナー的に受け取られたみたいでした。「横山さんが子どもたちに直接教えれば」ということで、子どもたちと話せる場面を作ってもらうことができました。その後、指導者向けのセミナーやスポーツをしているお子さんをお持ちのお母さんに向けのセミナーをやったりしています。中学校の部活の先生向けの研修なども依頼されたりしています。部活も親御さんも、関わり方が変わると、子どもたちが自分の思いに忠実になって、やりたいように頑張れるようになるから親も楽だと思うのです。

インタビュー

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Profile
横山 純子(よこやま・じゅんこ) コーチ
GCS認定講師
GCS認定プロフェッショナルコーチ
大学院で考古学を専攻し、発掘の現場監督として自分の3倍の年齢の方を部下に持ちマネジメントしていくことで、関係性が大事だと肌で実感。 その後、結婚し息子たちが少年野球チームで、大人がダメ出しでやる気を失わせている状況に何とかしたいとコーチングに出会う。 自分の人生の転換期に差し掛かり、納得のいく選択をしたい女性からのコーチングセッション要望も増えている。 仙台校・八重洲校でレギュラークラス及び国際資格取得コースを担当。体験講座では併せて・新潟クラスでも講師として活動しています。

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