Coach Interview - 折原 英明 コーチ（後編）札幌校代表

　独立起業して１年強。それまで思い描いていたコミュニケーションからさらに新しい視点で人の関係が作れたという札幌校副代表の折原コーチ。これまでの経験を活かした提案をしながらコーチングを活用している現場での気づきをうかがいました。
（聞き手：山上 晴美コーチ）

ーー 一緒に目標に進んで到達できたようなことはたくさんあると思いますが、具体的に挙げるとしたらどんなことがありますか？

　企業の個人セッションは、対象者は社長から社員さんまでで個人の状態状況はそれぞれ全く違います。社長さんと入ったばかりの新人さんとではやはり違うわけで、コーチング的関わりだけでよい人もいればティーチングやコンサルティングが必要な人もいます。そういうことが実際には多いわけです。ですから、恊働体験と言うと、セッションを通して一緒に学べているということです。

　僕にとって一番大きいのは人それぞれみんな違うってことを感じられて、クライアントと向き合うことを意識できたことです。セッションにおいて、ある程度進め方ややり方のセオリーはあると思うのですが、それを画一的に全てのクライアントにやればいいのではなく、今、目の前にいるクライアントさんと向き合うことがおそらく一番重要なんだというのが、とても大きな学びです。

ーー 大切なことですね。会社を辞めて起業する決断をしたわけですが、思い描いていた世界はどのくらい実現していますか？

　１００点満点で言ったら７０点です。起業できたこととクライアントさんがいることと有益なサポートができたことで７０点。段階ごとのゴール達成はしていますが、全体感として目に見える成果がもっとはっきりと出ると１００点になります。

　元々独立志向が強かったんですが、自分が死ぬときにどういう気持ちでいたいかを考えたら、楽しい人生で、大事な人たちに囲まれて死にたいと思ったんです。大事な人たちとは自分が関わった人たち、サポートした人とか友人、仲間とかですね。

　そうなったらやはり経験や考えや想いを人に関わって伝えていって、その方々が成長してありがとうと言ってもらえる関係。そういうことを仕事にしていくことが最終目標に繋がるんじゃないかと。そう思った時に、これまでの経験を活かしつつ、コーチングを取り入れて人に関わることで起業しようと思ったのです。

ーー 仕事でも個人でも今後広げていきたいことはどんなことがありますか？

　まず一つはコーチングを北海道に広げていきたいと思っています。
　これまで札幌校を中心に道内3カ所くらいで体験講座をやりましたが、GCSの認知度はまだ高くないので、北海道全体でもっとコーチングできる人を増やしていきたいです。あとはGCSの全国の仲間で活躍している方に札幌で講演をしてもらったりイベント的なことをしたりしていきたいです。

　コーチング以外では、いつかコワーキングスペースを作りたいと思っています。
　情報発信ができるようなコミュニティスペースのようなものをつくって、そこでさまざまな発信をしながら、独立する方の支援や小規模ながら個人でやっている方たちの繋ぎ役みたいなことができたらいいなと思います。

ーー それはいいですね。では、折原さんがコーチングと出会って本当に良かったと思えることはどんなことですか？

　僕自信がコーチングと出会って一番良かったことは、自分自身を理解できたことです。自己理解がすごく深まったことがきっかけで人との関係にも影響して今が在るのだと思っています。認定コーチになった方々も、認定がゴールではなくてスタートです。

　コーチングはクライアントに対してはもちろん、自分自身の考えを深めたり想いに気づくのにもとても重要な技術ですから、ぜひ、自分のありたい姿やありたい未来を考えるきっかけにしていただきたいです。

ーー ありがとうございました。コワーキングスペースの実現を楽しみにしています。