Coach Interview - 森 英樹 コーチ(前編)

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より良い社会への変革を担うコーチたちを送り出したい

 4年ぶりにGCSの代表に復帰する森英樹認定委員長(9月現在)に登場いただき、GCSのコーチングメソッドの構築を中心にスクールの礎を築いた森さんが思い描く、GCSの未来についてお話をうかがいました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

人材育成事業から社会変革事業、そしてグローバル展開へ

ーー 久しぶりにGCS代表に復帰されるわけですが、これからのGCSについて思い描かれていることをお聴かせいただければと思います。

 林代表がGCS代表に着任したのは、GCSの急成長に伴う歪みが生じて来た時期でした。運営の基本であり求心軸となるGCSのミッションをまとめ、地方校との契約やコミュニケーションの仕組み、さらに品質向上への取り組みを進めることで、多大なる貢献をしていただき、林代表には心から感謝しています。

今後の成長への基盤が整備されたところで、今後へ向けてはさらなる成長を目指します。そのための基本的な考え方として、今までは人材育成事業を事業領域としていましたが、コーチングを世の中に広めていこうというスタンスをより鮮明にし、「社会変革事業」へと進化させていきます。コーチングを教える機関にとどまらず、世の中を変える、あるいは世の中を変える人たちを支えるコーチたちを世の中に送り出していく、それが国民幸福度の向上につながるという信念でやっていきたいと思っています。GCSで学ぶことにより、コーチングが「わかる」だけではなく「できる」ようになる。それは当然のこととして、さらにはコーチングを「活用できる」、コーチングスキルを使って「活躍している」コーチになれるような環境や仕組みをつくっていきたいです。専業プロコーチを目指す方は、コーチングで稼げるようになり、別の形でコーチングスキルを活用していく方でも、ご自身の周囲を変えていくことができるはずです。コーチ自身が起点となって世の中を変えていく。大上段に振りかぶって世の中を変えるんだ!ということではなく、まずは自分自身が変わること、そして家族や友人といった周りの人たちに、どんどん、良い影響を与えていく。それが広がっていくのが理想です。

これらを実現していくための態勢の整備が今の課題ですね。今までGCSのコーチ認定を取得した方のキャリアアップのために、単発的にいろいろな講座をやってきましたが、もっとシステマチックにキャリアパスの整備をしていきます。GCSやアンテレクトの枠にとらわれず、外部との提携とも積極的に進めていきます。前代表の林さんが立ち上げた協会も、有力な提携先として活用していきます。

もう一つの軸としては、グローバルな展開も視野に入れていることがあります。最近は外国籍の方が受講されるケースも増えています。最初は海外在住の日本人の方向けとなりますが、来年には初の海外校も立ち上がる可能性があります。

ーー キャリアパスの整備とは、具体的にはどのようなことなのでしょうか?

 GCSの門を叩けば、認定の取得はもちろんのこと、その先まで充実した支援があり、結果として社会の変革につながるような活動の場が用意され、実際に活躍いただくイメージです。たとえばコーチングの中でも特定専門分野に特化した教育常設講座の開講などが考えられます。先ほど申し上げたように、今までは単発的にやっていたのですが、これからは常設講座化し、クラスDの続きとしてスムーズに受講いただけるようにしていきたいです。専業プロコーチになりたい方のほか、組織内でコーチングを活用したい方や子育てや教育現場で使いたい方など、様々なニーズに応えていきます。GCSのコーチ認定を取得後、こんな場でコーチングを活用していきたいのでサポートして欲しいというご要望があれば、どしどしお声かけていただけると嬉しいです。

ーー なるほど。さらなる成長へ向けて、他にどのようなことをお考えですか?

 社会変革へ向けて、やるべきことはたくさんあります。創業時から掲げていた「すべての人にコーチングを」というスローガンを今一度思い起こし、全国津々浦々でコーチングを学べるように拠点数を増やしていく方針は変わりません。拠点数は既にだいぶ増えていますが、空白地帯もまだまだたくさんあります。また、各拠点は講師陣の顔ぶれにより、ビジネス系に強い、子育て系に強い等、かなり個性が現われています。これから受講される方が選びやすいように、受講校を選択しやすいような仕組みも採り入れたいですね。

 それから、「すべての人にコーチングを」というスローガンに本気で取り組もうと考えると、避けて通れないのがコーチングを受ける人たちを増やすこと、すなわち市場拡大です。コーチとクライアントをうまくマッチングさせることが、コーチングビジネスの本丸だと思っています。現在、コーチそれぞれのプロフィールを公開し、それを見た方がコーチを選択するという方式ですが、どうすれば自分に合ったコーチをもっと選びやすくなるかについては、まだまだ工夫の余地があるでしょう。たとえば、コーチが実施したサンプルセッションの録音を聴くことができれば選びやすくなるのではないでしょうか。コーチングを受けた経験のある方が増えれば、自分もコーチングをやってみたい、コーチになりたい、という人も増えるはずです。

ーー コーチングの市場拡大の可能性については、どのようにお考えなのですか?

 世の中の教育事業をいろいろと研究してみたのですが、日本で一番成功している教育事業は自動車教習所ではないでしょうか。入学した方は、ほとんど全員が車を運転できるようになります。一方、英会話スクールに何年も通っても、なかなか英会話が上達しなかったりします。生徒さんのモチベーションが違うといったこともあるのかも知れませんが、マンツーマンでの教育であることがポイントではないかと思います。自動車の実技教習は完全にマンツーマンで、段階別のカリキュラムがきちんと整備されています。学習塾や英会話スクールについても、人気の高いスクールは個別(マンツーマン)指導を売りにしています。最近は、大人向けにプログラミング等を学べるマンツーマンの家庭教師も流行っています。ウェブで学ぶEラーニングのシステムでも、いざとなれば個別に相談できるシステムが備わっていたりします。それは、効果が高いからです。効果の高いマンツーマン教育になじんだ人たちがどんどん増えていけば、コーチングというマンツーマンのサポートも受け入れられやすくなります。いずれ、単純に教え、教わるというスタイルより、主体的に学習に取り組ませるようなコーチングのスタイルの有効性についても注目が集まるでしょう。その意味で、コーチングの需要は確実に拡大していくと見込んでいます。

ーー 「すべての人にコーチング」を具現化するために、他にどのようなことをお考えですか?

 先日、ICF(国際コーチ連盟)が主催した、コーチング教育機関の責任者向けのWebセミナーに参加しました。そこで各教育機関の状況を耳にしたのですが、プロボノと呼ばれる無償ボランティアの活動が活発に行なわれているとのことでした。アメリカでは、ハリケーンの被災者をサポートする活動の一環で行なわれていたりします。ボランティア活動が根づいている文化ということもあるのでしょうが、日本なら日本の文化風土に根ざし、たとえばお祭りにコーチングのブースを出展したりといったことは、実現しやすいと思います。社会変革、そして「すべての人にコーチングを」を標榜するからには、そういった取り組みも必要です。コーチングという価値あるサービスを無料で提供するのはいかがなものか、安売りはすべきではない、とする風潮もあるのですが、コーチングの裾野を広げることが、全体の市場規模を拡大することにつながるのではないでしょうか。

インタビュー

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Profile
森 英樹
コーチ
株式会社アンテレクト社長
銀座コーチングスクール代表
銀座コーチングスクール認定委員長
上智大学外国語学部英語学科卒業後、急成長中堅企業で最年少事業部長を経験の後、年商数十億未満規模のベンチャー・中小・中堅企業のための成長戦略構築が専門の経営コンサルタントとなる。2000年、コンサルタント会社在職中にコーチングと出会い、コンサルティングの効果を高める方法として使っていた自分の手法がコーチングに近いことに驚く。コーチングの有効性とビジネスとしての将来性を確信し、2001年12月、銀座コーチングスクールを開校する。

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