Coach Interview - 林 英利 コーチ(後編)日本橋校代表

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地道な一歩と経験の繰り返しがもたらしてくれるもの

 9月にGCS代表を退任される林英利代表から、GCSでの10年間の想いと、新しいフィールドでの展望をうかがいました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

自然に近づいていた夢の実現

ーー リーダーの育成には以前から関心をもっていらしたんですか。

 子どもの頃からリーダー的な立場が多かったですね。いつも学級代表や部長だったし、社会人になってもそういう立場でした。起業やプロコーチとして活動を始めるときに、自分の棚卸しをしてみると、やっぱり出てくるキーワードはリーダーとかチームとかでした。自分には自然なキーワードだったように思います。10年前の将来を考えたメモにも「リーダーを育成するビジネススクールをやりたい」とありました。自分がやって来て苦労したことやコーチングと出会ってリーダーの業務に役立ったこと。リーダーやその周囲の人たちが気持ちよく働けるように支援することが自分の役割じゃないかと感じていました。でも、経験や思いや気合いだけじゃダメで、協力してくれる人や様々な仕組みをつくっていく事も必要です。10年前になかったそういうリソースが今は集まってきた感じがします。

ーー 元々林さんが持ってるリソースはなんだと思いますか。

 リーダー的な資質かな。子どもから大人になるに従ってチーム運営の難易度が高まっていくわけですが、それぞれの環境で本当に様々な経験をすることができました。リーダー支援をビジネスとしてやっていくには、どうやってその事業を知ってもらうのかとか、様々な仕組みや仲間が必要ですね。情熱が核となるのは大事なんだけどそれだけでは実現しない。それに加えて仲間や道具を集めていく。ロールプレイングゲームの旅の中で武器や仲間を手に入れるとかありますよね。自分の目標に向けてコツコツとした活動の中でそのようなツールを集めていくことで、いつか必ず夢が実現できるときがやって来るのだと思います。ですので、これを読んでいる人に「諦めちゃダメだよ」と伝えたいですね。

ーー 先ほど、何か感じるとおっしゃいましたけど、そのコツコツとやっている姿を大きな存在に見られているのではないでしょうか。

 昔の人が、「お天道様が見ているよ」と言うように、神様は見ていてくれているのでしょうね。この2、3年、ちょっとしたことにも「幸せだな」と感じることが増えました。例えば外を歩いていて「空が青く広がって気持ちいいな」とか、「ごはんがおいしいな」って意識して感じると、体の中に何かがジュワーと流れるような感じがします。ちょっとしたことに感動したり感謝すること。自分の行動にもそうですね。「自分がんばったな」って。そういう目の前のことを感じてポジティブな思いを持つことって大切だなって。そんなことを最近強く感じますね。

ーー 幸せホルモンセロトニンが出ているんですね。

 そうかもしれません。コーチングって、目標設定してありたい姿を描いて行動してってあるけど、それに向かって行動している、一歩一歩踏み出していることに満足感を得ることも大事だと思います。遠い未来に手を伸ばしながら走っていたとしても、「あれに向かって取り組んでいる今の自分は最高だな」って。その方が充実感や幸福感を感じるんじゃないかと思います。

インタビュー

目の前にあるたくさんの大切なこと

ーー 「目標に向かって行動するプロセスの中で得たもの」というのが、GCSの教えにもありますね。

 私は目標設定って道具だと思うんです。一歩踏み出すためにどっちの方向に踏み出していいか分からないから、それを判断するためにあるもの。目標達成することが目的ではなくて、一歩踏み出しながらいろいろなことを経験して成長していくことが本来の目的なのかもしれないと。だから目標が変わってもいいんです。当然、目標達成した時の達成感も大切だし、やり遂げることによる成長もあるでしょう。大切なのは何かに取り組み成長していくこと。行動していくうちにアイテムや道具や仲間がどんどん増えていく。ある日、「あれこんなにあるんだ」って気がつく時が来る。「このためにこの出会いがあったんだ」って。それらを集めたら「こんなことできそうだ」と思えてきます。目の前に大切なことがたくさんあるってこと。一歩を踏み出すことを続けるということですね。そば屋の暖簾の前に立つと何も見えないですが、一歩進んで暖簾をくぐってみると、お店の中のたくさんの人と出会えたり見える光景がガラリと変わります。一歩踏み出すと、見えていなかったものが見えるようになりますね。

ーー シングルマザーでたいへんな苦労を経て事業を成功させた方が、子育てに追われても「とにかく1日5分だけ仕事のための勉強をしよう」と決めて続けたと聴いたことがあります。

 私は建築の仕事を長くやっていたのですが、大きな建物ほど基礎工事に多くの時間が掛かります。私たちは、つい、派手な結果をすぐに欲しいと思ってしまいますが、建築の基礎工事のように、コツコツ時間をかけて、目立たないところの準備をすると、いつかそこに大きなものが建つんです。「千里の道も一歩から」と言うように。

人生は乗り合いバスって聴きました。誰一人、「最終目的地まで一緒」と言う人はいなくて、途中で乗り合わせて仲良くなったりもするんですが、いつかは自分が降りるバス停で別れて違うところに行くわけですね。私にもバスの乗り換え時期が来たようです。これを読んでいる方のお役に立てるとしたら、私も昔は成長を焦ってた時期がありました。でも無理矢理手に入れるものは本物じゃないような気がします。コツコツやったうえで自然と寄ってくるものが本物。「焦らなくても大丈夫だよ。必ず実現する時がくるから。」とお伝えしたいです。これまでお世話になった全ての方に深く感謝申し上げます。

ーー 長い間、GCSの運営をお疲れ様でした。そして新しいフィールドでのご活躍を楽しみにしています。ありがとうございました。

インタビュー

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Profile
林 英利
コーチ
大和ハウス工業(株)、トヨタ自動車(株)等にて、住宅事業、人材育成、新規事業開発等を担当。経営コンサルタントとして、また、若者のライフデザインを支援する事業の開始を目指す中でコーチングに出会う。社内の新規事業開発において、チームの意欲向上や社内協力などの取り付けにコーチングを役立て事業化に貢献。2012年、プロコーチ・研修講師として独立した後に、GCSの運営に参画し、GCS札幌校、新宿校、池袋校などを立ち上げる。それぞれの人が、生まれ持つ資質を生かし活動することで、本人の充実感の向上と社会貢献が実現できるよう、コーチングスクール運営、講師、プロコーチの活動等を通じてサポートしている。2012年にGCS副代表、2015年にGCS代表に就任。国際コーチ連盟(ICF)日本支部 顧問

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