Coach Interview - 佐藤 智絵 コーチ（後編）仙台・新潟・八重洲校講師

　弘前から仙台まで新幹線で通ってクラスを受講した佐藤智絵さん。コーチングを学んでその先に待っているものを確信したきっかけは、初めて自分と向き合った苦い経験がきっかけだそうです。
（聞き手：山上 晴美コーチ）

ーー なぎなた部での指導ですか。まさに具体的に効果が出てうれしいですね。その他の活動は何かありますか。

　まだ細々とですが、地域や企業からご依頼を受けて、コーチングを活かしたコミュニケーションのセミナーやワークショップを開催しています。

ーー お声がかかるのはありがたいですね。

　人のネットワークの力が強みだと最近気づきました。コーチングを学ぶ前に地域の観光誘致の委託事業に携わっていたり、県議会議員さんの広報のお仕事をしていたりとか、地域を盛り上げようという方々とのお付き合いが結構あったのです。コーチングを学び始めて頑張っているって思ってくれているようです。

ーー 人とのつながりのネットワークが強みというのは、コミュニケーションが良好だからという感じがします。苦手とおっしゃっていたけれど実は関係はよかったのではないでしょうか。

　（笑）そう言われるとそうですね。
　自分のことを人に紹介する時は社交的な人見知りと言っています。社交的だけれど、人の顔色を伺うとか、断れなかったり嫌われるんじゃないかと思ったり。相手に合わせたような発言が多かったように思います。今、素直な自分を表現ができるようになったことが大きいですね。
　コーチングを学んだから、自分のことを好きになれたんだと思います。コミュニケーションのハードルが下がってストレスがなくなりました。
　そして、周囲の方々がいい人ばかりで。地域を盛り上げようとか、できることを何かしたいって。皆さん愛があって献身的で視座が高いんです。その人たちの仲間に入りたいと思っていました。私には何ができるんだろうって思った時にコーチングと出会って、そんな人たちと同じステージに向かって行けるんだって思いました。

ーー コーチングを学んだ結果起きた、ご自分の変化をもう少し詳しく聞いてもいいですか。

　考え方がすごく未来思考になって、自分を素直に表現できるようになりました。かっこつけたりしないで意見をはっきり伝えられるようになったとか、自己肯定というよりは自己承認ですね。自分を認めることができて自分を好きになれて、人の役に立てるようになりました。力を抜いてありのままの自分で貢献できるようになったこと。つまり、ありのままの自分のことを認められるようになったことがとてもよかったです。

　クラスの40時間で自分のことを話す場面がたくさんあるので、たくさん認めていただいたことが大きいです。あの体験をくりかえしたことで自己開示するハードルも下がったし、いろいろなフィードバックを受けることで自分のいいところやパターンや癖に気づいて、改めて自分と向き合うことができました。

ーー これからやっていきたいことは何かありますか？

　コーチングスキルを届けていける立場になったので、安心安全な場作りや、良好なコミュニケーションのコツを広く伝えていきたいと思っています。相手を信じ、その人らしさや可能性を広げるような関わりができる人が社会に増えたらいいと思っています。特に青森ではコーチングを学べる環境がないので、そこも広げていけたらなと思います。

　私、「だからこそ」って言葉が好きなんです。ネガティブだからこそ最悪の事態を想定して準備ができますし、人に対して配慮や想像力が働くと思うんです。できないことも決して悪いことじゃないと思います。みんなそうやってバランスを取ってるんだって思えるようになりました。

ーー 「だからこそ」いい言葉ですね。 地元でのコーチングの普及が楽しみです。ありがとうございました。