Coach Interview - 宮本 敦子 コーチ(前編)

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 さまざまな仕事経験を経て「組織の中にいても、主体を持って生きたいように生きる」そのサポートをしたいと決めて起業し8年目という宮本敦子さんのお話をうかがいました。
(聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

自分のことを話す場面で

ーー2014年に独立するまで複数の仕事に就いていたということですが、ここに来るまでにはどんな道のりだったのかをお話しいただけますか。

 学生のときからフリーランスで司会業の仕事をしていました。結婚後は就職すると決めましたが、正社員の壁は厚く、保育士の資格を活かしたり、派遣で大手の受付で働いたりしながら複数の仕事をかけもちしながら、正社員を目指しました。

 IT系のインストラクションの仕事に出会い就職。その後IT関係の企業数社に勤務しました。e-japanの大きなプロジェクトの一員としてデモステレーションやプレゼンテーションに携わった後、IT導入コンサルタントとして働くことになります。

 会社員時代には、大勢の仲間とチームとなって働く経験、代理店教育や営業支援、社内の営業支援など人に関わる経験、事業部の立ち上げ、介護と仕事の両立の壁、上司からのパワハラの経験などなど沢山の貴重な経験をしました。

 仕事と介護の両立を考えて転職した会社で、大阪支社を立ち上げるということで東京から転勤して来た男性上司にパワハラを受けたことがきっかけで在宅勤務となりました。ちょうど主人の母の看取り介護もしていた頃でしたので退職し、会社員としての働き方を終えることにしました。

 すぐ働かないかもしれないし、何かしらキャリアの中で得たことを形にしておきたいと考えていたところとてもパワフルで素敵な方と出会いました。その源はなんだろうと思っていたら、GCSでコーチングを学んだということでした。人材育成で悩んでいた頃書店で出会ったコーチングのことを思い出し、早速体験講座に行ってみることにしました。

 ところが、体験でミニセッションをして衝撃を受けてしまいました。相手の話を聴く「コーチ役」はできたのですが、クライアント役になると自分のことが話せないんです。「意味のない自分の話を人に聞いてもらうのは...」という気持になっている自分にびっくりしました。「人の話は聞けるけれど、自分の話はできない。なんとか話せるようになりたい」と思いました。
 コーチングを学ぶと日常が変わると言われたけれどそうなのだろうか。半信半疑でしたが、でも何かできるかもしれない。変わってみたいと思ったのがきっかけで、大阪校に行くことにしました。

 クラスはとても楽しかったです。それまでは自分と向き合うことをして来なかったんだって気づきました。そしてやっていくうちに、最初はビジネスのスキルとして考えていたけど、まずは自分との関わり方や在り方だったんだとわかりました。自分と向き合っていくうちにどんどん見える風景が変わって行きました。 いろいろと抱え込んでいたことに気づき、自分が見ていた世界が変わり、自分が変わると周りも変わっていくことも実感しました。

インタビュー

父親の言葉で決意したこと

ーー 自分の話ができなかった件はその後いかがでしたか。

 少しずつそういう場で自分のことを話せるようになりました。でもつい、クライアント役だから相手のためになるように話さないととか考えてしまうんです。 そういうものを一枚ずつ薄皮を脱いでいくように手放していきました。また、意識して自分と向き合って対話をすることを心がけました。そうすると自然に行動も変わっていきました。

 あるとき、足をけがしてしまい、クラスも松葉杖で行ったことがあります。その時は海外旅行の予定もあって、旅行先で夫と合流する前後は1人になるんですが、大丈夫、行っちゃえってことでそのまま行きました。

ーー それまでとは違う行動なんですね。

 そうですね。頭で考え過ぎず、感じたまま行動してみる。それが楽しいと思えるようになった頃です。実際いろいろな人に親切にしてもらってなんとかなりました。また、外から見たらわからないようですが、以前は何かあると自分1人で抱え込んでいました。組織やオフィシャルな場にいることが多かったので、心から話せるようなプライベートな友だちから離れていましたから。でも、コーチングを学んでからは久しぶりにそういう友だちや仲間ができた感じがしました。今も仲良くしてもらっていて、それは大きいことだと思います。

 スクールでは、4つのクラスでそれぞれ個性の違う4人の講師の方と出会い、いろいろ刺激をもらいました。例えば亡くなった山田コーチと受講生がもう1人と私とで3人の時があって、みんなで問答みたいになったりしてお互いの内面にあるパッションを感じ合える貴重な時間を体験しました。どのコーチの方もバックボーンがみんな違うので、コーチングという共通するスキルであっても伝え方も違ってとても勉強になりました。

 それで、これから自分はどうしていきたいのかと考えた時に、人と関わる仕事をしてきて培った経験や知識を活かすこと、さらに自分にとってよかったことを必要としている誰かに伝えていきたいと思いました。
 でも、私は何を大事に、誰に、何をどうしていきたいのか、しばらく明確にならず1年くらい迷走していました。その間に病気をしたり、父が倒れたりしてしまったのですが、その時期に起きたことが今につながる大きな契機になりました。

 それまで父とは少し距離がありました。でも倒れて子どもみたいになった父が、ある日突然「敦子と一緒に会社をやろうと思ってる」って言い出しました。
 「本当?何やる?」なんて父の話に乗っかって話しているうちに、「私は父と一緒にビジネスをしたかったんだ。父に認めてもらいたかったんだ」と気づいたんです。

 実際にはもう一緒にはできないんですが、ならば一人でやろう。そしてやっぱり私がやっていきたいフィールドは自分の経験で積み重ねてきたもの、経営サイドに関わった経験や、起業する人たちを見てきたり、組織の中で働いたり管理職だったりという経験、家庭と仕事の両立で試行錯誤しながら仕事を続けていた経験などと知識を誰かの役にたてることなんだって思いました。だからパーソナルコーチングもビジネスコーチングも研修もやっていきたい。そう思いました。それがテイクオフするきっかけになりました。そして2013年から起業の準備を始めました。

インタビュー

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Profile
宮本 敦子(みやもと あつこ) コーチ
モット!コミュニケーションラボ代表
旅館業を営む家に長女として生まれる。
大学で幼児教育、心理学を学ぶ。学生時代からアナウンサーとして活動。
その後、主にIT導入コンサルタントとして企業に勤務し、100社以上の顧客の課題解決にあたる。「お客さまのやる気を引き出すこと」が得意なコンサルタントとして売上に貢献。この実績と経験から、代理店教育や営業支援・社内の営業教育などの人材教育にも携わる。
代理店の営業育成やマネージャーとして奮闘していた時に、書店でコーチングの本と出会う。学びを実践してみると、クライアントや部下が自ら能力を発揮する変化を目の当たりにする。これらの経験を通じて人の成長に携わることに大きな喜びを感じ、人材育成に携わりたいと思うようになる。
2010年認定コーチ資格を取得する。
「結婚とキャリアの両立」で悩む女性の相談を受けることも多く、自身も介護と仕事の両立で試行錯誤しながら仕事を続けていたこともあり、働く女性の伴走者になると決め、女性視点から人と企業を元気にするコーチとしてのキャリアをスタート。組織のコミュニケーション、女性を部下に持つ管理職の課題解決、女性活躍、リーダ育成、営業研修など、コーチング以外の学びや実践を積み重ねながら、企業の様々な課題に取り組ませていただく機会に恵まれる。
2014年「人と組織の専門家」として、人と組織の成果と成長をとことんサポートするという決意をこめて「モット!コミュニケーションラボ」を創業。
コーチング・研修・組織づくりコンサルティングを提供している。

(関連する資格)
・国際コーチング連盟 アソシエイト・サーティファイド・コーチ
・銀座コーチングスクール プロフェショナルコーチ
・箱田式日本プレゼンテーション協会認定講師
(趣味)
スキー・海外を旅する・散歩・読書

コーチプロフィールページ

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