組織・人事関連用語:タ行
タレントマネジメント
タレントマネジメントは、人材の流動性の高い米国において、企業に優れた人材を定着させ、
育成するための効果的な人材開発手法として1990年代に考案されたもので、米国の大手コン
サルタント会社マッキンゼー&カンパニーが「ウォー・フォー・タレント(人材育成競争)」
というキーワードを掲げ、マネジメント人材やリーダー候補の獲得・育成戦略が企業の成長を
決すると指摘したのがきっかけだと言われています。
知識やスキルを元に価値を生み出す人材、そしてその人材を適切に組み合わせた組織を作る事で、
さらに大きな利益を生み出す仕組みづくりがタレントマネジメントです。才能としてのタレント、
そして優秀な人材としてのタレントを見出だし、それらの人材を最大限に活かすことが、企業の
経営戦略にとって課題となっています。
過去の人事管理では、終身雇用、年次評価が主流で外的な要因がモチベーションになっていましたが、
時代の変化とともに、働き方への意識が内面的モチベーション(仕事の楽しさ、やりがい、存在価値)
などに移行しています。従業員のモチベーションを維持・向上させるためにも、タレントマネジメント
などの施策を活かした適材適所の実現が求められています。