組織・人事関連用語:マ行
モチベーションマネジメント
モチベーションマネジメントとは、企業の生産性や成果を高めるために、従業員に動機付けを
行い行動を促す管理のことを指しています。従業員が意欲を持ち行動持続性を保つために非常に
必要とされている人材マネジメントになります。
モチベーションはすべての人が同じように感じるものではありません。
各人が個別に異なる価値観を持っているため、リーダーは、自身の部下やメンバーを一人の人間
として関心を持ち、尊重し、しっかり向き合うための個別のマネジメントを意識する必要があります。
◆代表的なモチベーションを構成する要素は、外発的なもの・内発的なものの二つに分けられます。
(1)外発的動機付け
業績に応じて報酬をアップする、昇給・昇格といったインセンティブや評価制度が
代表的な外発的動機付けです。
(2)内発的動機付け
従業員自身の感情・意欲がベースにあり、行動によって満足感を得ることが目的です。
また、ダニエル・ピンク氏の『モチベーション3.0』では、モチベーションを次の3つに分けて説明しています。
●モチベーション1.0
食べたい、寝たい、といった人間の生存に関わる基本的な欲求、生理的な欲求に訴えかけてくるもの。
●モチベーション2.0
報酬や罰金といった、信賞必罰に基づくアメとムチによる外部から与えられた動機づけのこと。
金銭や名誉の獲得を目指す欲求。お金に基づく成果主義がその典型例。
●モチベーション3.0
「ワクワク感を覚える」「会社が楽しい」「成長したい」「仕事を通じて、世界や社会をよくしたい」など、
単なる金銭欲求を超えた動機。自らの内面から湧き出す自発的な欲求。