大切な人とのコミュニケーションについて考える:なぜ私たちは相談をしづらいのか?

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コミュニケーションは人間関係を築く上で不可欠な要素ですが、時に私たちは大切な問題や悩みを相手に相談することができず、孤独感やストレスを抱えることがあります。なぜ私たちは相談をしづらいのでしょうか?その理由を探るために、いくつかの要素を考えてみましょう。

 

1. なぜその問題を相談しなかったのか?

問題を相談しづらい理由の一つは、自己開示の不安です。自分の弱点や悩みを他人にさらすことで、傷つくことを恐れたり、否定されることを心配したりすることがあります。

2. どのような気持ちや考え方が相談することに抵抗を与えたのか?

相手の反応が分からないことや、相手が私たちの気持ちを理解してくれないかもしれないという不安も、相談をためらわせる要因です。自分の意見や感情を理解してもらえない恐れから、口に出すことができなくなってしまうことがあります。

3. いつ、その問題に気づいていたんだろう?

問題に気づいた時点で、その問題を解決するためには誰かの助けが必要だと感じることがあります。しかし、その時点で誰に相談したらいいのか、どのように伝えた相談したらいいのか迷ってしまうことがあります。

4. どのような状況だと相談しづらいですか?

状況によっても相談しにくさは異なります。特に、相手との関係性や、周囲の雰囲気、プライバシーの問題などが影響を与えることがあります。また、相手が忙しそうだったり、私たち自身が相談するタイミングを見極めるのが難しかったりすることも、相談を遠ざける要因となります。

5. その問題についてどのような感情を抱いていたのか?

その問題についてどのような感情を抱いていたかを振り返ることも大切です。恥や怒り、悲しみ、不安など、さまざまな感情が私たちを押し留め、相談することに躊躇することがあります。

 

コミュニケーションは、お互いが理解し合うための架け橋であり、困難な時こそ大切な存在との信頼関係を深めるチャンスでもあります。相談をためらうことなく、自分の心の声に耳を傾け、大切な人と共有することで、解決策を見つける第一歩となるかもしれません。またリーダーは、相談しない部下に対して「なぜ、相談してくれなかったの?」と質問することがあります。サポートする気持ちがあっても、「なぜ」から始まる質問は責められる印象が強いため、「申し訳ありません」と意図しない謝罪の言葉が返ってくることがあります。謝罪の言葉以外のことを求めるなら、5W1H(WHYは除く)を使って、相談できなかった状況や気持ちを確認してみましょう。

What:何があったの?

When:いつ違和感を感じていたの?

Where:どこで気が付いたの?

Who:誰かに確認してみたの?

How:どのように進めていたの?

上記は参考例ですが、相談してくれなかった理由をダイレクトに質問するよりも、何があったのか詳細が見えてくるでしょう。ぜひ、4W1Hを意識して活用してみてください。