部下にポジティブフィードバックするのは恥ずかしい?

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部下に対してポジティブフィードバックをすることが必要だとわかっていても、一部のリーダーにとって恥ずかしいと感じることがあるかもしれません。その感情にはどのような背景があるのでしょう?

部下にポジティブフィードバックを提供することが恥ずかしい理由には、ポジティブフィードバックを弱さや無力さのサインと見なして、伝えること避けてしまう傾向があるようです。またフィードバックに値することが、社会人として「当然のこと」で、特別な注目を浴びるべきではないという考えが存在したりするようです。

リーダーに求められているものが部下の成長と成功をサポートする役割であるとするならば、部下のできていないところを中心にフィードバックするだけでは、部下自身は「できていない自分」を認識せざるをえないでしょう。その認識は、「自分はこの場所では貢献できない」と判断する要因になるかもしれません。部下に成果や成長を促すには、積極的なポジティブフィードバックが必要であることが理解できるでしょう。


では、具体的にどのようなフィードバックをしたらいいのか、いくつか具体例をご紹介いたしましょう。

『チームメンバー全員が理解しやすい形で説明してくれたおかげで、プロジェクトがスムーズに進んだよ。』

『自分の意見を率直に述べる姿勢は、チーム全体に刺激を与えていたね。』

『デッドラインに間に合わせるために、自ら進んで時間を割いたことが伝わってきたよ。』

『あなたの指示とサポートのおかげで、チームは困難な課題を乗り越えることができましたよ。』

『難しい顧客との交渉において冷静さと理解力を持って対応できたことで、お客様から信頼を得ていましたね。』

 

ポジティブフィードバックを実践することは、リーダーは自身のリーダーシップの質を向上させ、チーム全体の成果を高めることにつながります。恥じらいや恐れを一旦脇に置き、ポジティブフィードバックすることで手に入る成果や成長を求めて、部下に実践する勇気を持ちましょう。それは、部下の視点で考えると自分のことをよく見えてくれているという安心感につながり、働く上でのエンゲージメントに役立ちます。ぜひリーダーシップの真髄を体現し、チームの成功に不可欠な要素として活用していきましょう!

 

(執筆:銀座コーチングスクール法人事業部・葉山みなみ)