その部下の行動には理由があります。(好子と嫌子)
「何を考えているのかわからない」
「わからないことがあれば相談するように言っているのに、自ら質問してこない」
「1on1ミーティングの時間で何を話したらいいのか困ってしまう」
部下が、なぜ話さないのか、、なぜ質問しないのか、、
その行動の理由を『応用行動分析』の視点で考えてみたいと思います。
応用行動分析とは、
人の行動の原因は「個人」ではなく、「環境と相互作用」である
という捉え方に基づいた行動分析です。
人は、どんなときに行動意欲がでてくるでしょうか。
良い刺激(好子/こうし)があれば、行動し、悪い刺激(嫌子/けんし)があれば、行動しない。
これが、行動の原理原則です。
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あなたの部下が話さないのは、何かしらの嫌子(けんし)を感じていると考えられます。
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部下が話しているとき、声を出して相槌を打っているでしょうか。
部下が話しているとき、真顔になっていないでしょうか。
部下の話に興味を示しているでしょうか。
言い訳が続くと、眉間にしわが寄っていないでしょうか。
無言で、表情固く、時に眉間にしわが寄っていて、
勇気をもって伝えた話に耳を貸してくれない状況を経験すると、
悪い刺激(嫌子/けんし)を感じて、行動しないのです。
上記の刺激は、上司からしたら悪い印象を与えようと思っているわけではない、、
という考えもありますが、
良い刺激や悪い刺激は
正しさで評価するのではなく、感情で評価されているのです。
部下に話してもらうことが目的であれば、
部下の感情にも意識を向けてみましょう。
安心して話せる環境や、
上手くいったことだけでなく、上手くいかなかったことも親身に聞いてくれる姿勢や表情、
言葉足らずな状況にイライラを見せず、相手の状況に理解を示し、
言葉を整理したり、ときには普段の頑張りを言葉で伝えたりすることで、
部下は良い刺激(好子/こうし)を感じて、上司に対して話す意欲をもつようになるのです。
悪い刺激(嫌子/けんし)だと感じていないか、
今一度、確認してみましょう。