チームを一人前に育てる。
コーチングは1対1のコミュニケーションで、
部下育成やアスリート支援、医療現場、子育てなどに活かされていますが、
国際コーチング連盟ではさらにチームを育てることに着目し、
2023年よりチームコーチングの認定をスタートすることにしています。
チームとは、共通の目的・目標をもった集合体です。
組織で言えば、部であったり、課であったり、
プロジェクトで選抜された状態もチームと言えるでしょう。
優秀なメンバーが集まったからといって、チームでも優秀な成果がでるかというと、
必ずしもそうとは言えません。
スポーツをイメージしてみると想像がつくかもしれませんが、
良い選手を集めたチームが必ず優勝してはいないですよね。
チームが成果を出すには、「チーム形成の3つのステップ」があると言われています。
<チーム形成:3つのステップ>
①業務を明確にする(フォーミング・forming)
②相互理解を深め、一体感を形成する(ストーミング・storming)
③基準を明確にする(ノーミング・norming)
さて、みなさんが在籍しているチームは業務が明確でしょうか?
相互理解があるでしょうか?一体感があるでしょうか?
行き詰まりがあった時にチームとしてどうするか基準は明確になっているでしょうか?
チームとして在籍しているメンバーの役割(基準)は明確でしょうか?
チームとして成果を出すための基準を設定しているでしょうか?
チームとしての相互サポートの基準は明確でしょうか?
基準が不明瞭のままになっていると、
意見が強い人、声が大きい人、経歴が長い人の考えが
なんとなく共有のないままにチームの基準になることがありますが、
その基準設定がチームにとって歪みを生むことがあります。
その歪みが成果への障害にになってくるでしょう。
組織やリーダーが求めるのは、成果を出すチームです。
成果を上げる人が正しい人かどうかではなく、
チームの目的・目標を達成するために、課題を共有し、
一体感をもって取り組めるようにまとめるのがリーダーの役割です。
部下個人を育てるのと同様に
チームを一個人として扱ってみましょう。
コーチングは部下の自立支援だけでなく、チームの自立支援にも役立ちます。