コミュニケーションの優位感覚はどれですか?
職場のコミュニケーションにおいて五感を意識したことはあるでしょうか?
ビジネスシーンにおいては、自分の感情を抑えて、
冷静に論理的に対処することが良いとされているので、
感情は邪魔なもの、、、という考え方が一般的かもしれませんね。
私たちが感じている五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)は、
実はコミュニケーションスキルに影響を与えています。
どんな影響なのか?
五感を3つに分類したVAKモデル(優位感覚)で考えてみたいと思います。
3つの優位感覚とは、、。
V/視覚(visual):映像を思い描きながら表現します。「見える」「イメージ」などの言葉を使います。
A/聴覚(auditory):言葉を大切にしています。「聞こえる」「リズム」などの言葉を使います。
K/体感覚(kinestic):感情豊かに話します。「感じる」「感覚」などの言葉を使います。
ここで、視覚優位(V)の上司に対して失敗したケースを私のケースをご紹介いたしますね。
上司に対して相談や提案をする際に、私はいつも「どんな言葉で伝えたら理解してもらえるのか?」を考えて、
言葉を準備していました。
相手が納得できるような言葉選びをしたはずなのに、
上司からのなかなかGOサインが得られません。
そんな折、上司はしびれを切らして、
絵や図を書きながら「こういうことか?」と質問してきたのです。
その日をきかっけに、その上司に対しては、
小さなことでも資料を持参するか、ホワイトボードやノートに書きながら話を進めていくことで、
スムーズにこちらの意図が伝わるようになりました。
VAKモデルは学んでいなかったのですが、その当時はやっと伝わる方法が見つかった!と
思って、喜んでいたのを覚えています。
そして、なぜ、私が上司に対して言葉選びにこだわっていたか、、、というと、
元上司が聴覚優位(A)だったので、その癖が抜けなかったのが原因だったとも考えられます。
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部下の話が「見えない」と感じた事はないでしょうか。(視覚優位)
部下の「言っていること」がわからないと感じた事はないでしょうか。(聴覚優位)
部下の話がなんだか「つかめない」と感じた事はないでしょうか。(体感覚優位)
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それは部下の優位感覚が、あなたの優位感覚と異なっているからかもしれません。
感覚が異なっていることを自覚しないままの対話は、
不快感が残り、業務のスピード感や成果にも影響がでてくるでしょう。
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「あいつの事がよくわからない」
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その課題は、部下のスキル不足でもなく、
上司のスキル不足でもありません。
優位感覚の違いが混乱のもとになっている可能性があります。
下記の対処法も参考に、円滑なコミュニケーションを目指していきましょう!
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<相手に合わせた優位感覚の対処法>
V/視覚優位:図やグラフをつかったり、見せながら伝えてみる。
A/聴覚優位:数字や根拠を使いながら、論理的に伝えみる。
K/体感覚優位:教えるより体験させてみる。
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