ロジカル?クリティカル?ラテラル?
コーチングを実践する目的は様々で、部下のやる気を引き出したい方、
当事者意識を高めたい方、思考力を育てたい方など、
自立を促すコミュニケーションとして活用されていると思います。
部下の自立を促すための質問は間違った使い方をすると、
「詰問」されている、、、という印象を与えることがあったり、
上司の答えを当てるものというプレッシャーを与えたりすることがあります。
本来は部下やメンバーの思考に影響を与えて、
自ら行動してもらうことが質問の効果ではないでしょうか。
『ロジカルに考えて行動しろ!』
ビジネススキルには必須のスキルです。
部下自身がロジカルシンキング(論理的思考力)の能力を高めていくことも大切ですが、
「考えて行動する」ことは、上司が持っているロジカルシンキングを
質問力を使って育てていくことができます。
「何があったのか?」
「いつまでに必要なのか?」
「どんな時に、そうなるのか?」
「誰が影響しているのか?」
「なぜ起こったのか?」
ロジカルシンキング(論理的思考力)は情報を整理して問題を解決するために役立ちますが、
将来の予測が困難な状況が続く中で、ロジカルシンキングだけでは、
新しい発想や視点に気づくことができません。
さらに相手の中にあるものを引き出したり、気づきを促すには、
『クリティカルシンキング(批判的思考)』と『ラテラルシンキング(水平思考)』も必要です。
クリティカルシンキングでは、「前提」を疑ってみたり、「思考の偏り」について気づきを促したり、
ラテラルシンキングでは、「他にはどうか?」「もうひとつぐらい考えてみるとどうか?」など、
別の視点から考えることで発想を広げることに役立ちます。
ビジネス脳=ロジカルシンキングと捉えられがちですが、
発想力を鍛えることや、視野を広げることを求めるなら、
ロジカルシンキングだけでは不足しています。
ぜひ部下の思考能力を育てる目的に、
コーチングの質問力を活用してみてください。