成果・結果をほめる?努力(プロセス)をほめる?
褒めることや、強みがみあたらない、、、
そんなときは、部下やメンバーの成果ばかりに捉われているから
言葉がみつからないのではないでしょうか。
結果や成果は大切ですが、
結果や成果のフィルターだけで判断していると、
相手のモチベーションアップに影響を与えることはできません。
アンダーマイニング効果という効果をご存知でしょうか。
これは報酬や罰により、やる気が低下する効果のこと。
心理学者レッパーさんが保育園児を対象とした実験に、お絵かき実験というものがあります。
この実験では、
A:ご褒美をもらった保育園児と、B:ご褒美をもらわなかった保育園児の
絵を描く意欲を調べてみました。
ご褒美をもらえない環境になると、
A:のご褒美あり園児は、絵を描く意欲を失い、
B:のご褒美なし園児は、ご褒美をもらえなくても絵を描く意欲に変化はなかった。
つまりご褒美という報酬を手に入れると、その状況が手に入らない時に、
モチベーションが下がってしまうということです。
そして、これはご褒美に限らず、罰を与えること、監視することなども含まれます。
罰の場合は怒られないために行動するが、
自ら進んで改善しようとしたり、アイディアを出したりすることがないということです。
『じゃぁ、褒めるというのは間違った行為なのか?』
決して間違った行為ではありません!!!
褒められて嬉しいからやるきを出したり、がんばれたりすることも事実です。
ほめるときには、「すごい!」「いいね~!」「素敵だね~」「さすがだね」ではなく、、、
成果や結果だけに焦点を絞ったものではなく、、、
ぜひ、プロセス(がんばってきたこと、工夫したこと、取り組み方)に焦点を当ててみてください!!!
プロセスが認められていると、成果や結果が出ていない状態でも、
自信をもって取り組み続ける姿勢が身につきます。