成果・結果をほめる?努力(プロセス)をほめる?

コーチングの国際資格を取得して専門性を高めたい管理職/ビジネスリーダーとしてキャリアアップしたい

houjin211006.png


褒めることや、強みがみあたらない、、、

そんなときは、部下やメンバーの成果ばかりに捉われているから

言葉がみつからないのではないでしょうか。


結果や成果は大切ですが、

結果や成果のフィルターだけで判断していると、

相手のモチベーションアップに影響を与えることはできません。


アンダーマイニング効果という効果をご存知でしょうか。

これは報酬や罰により、やる気が低下する効果のこと。


心理学者レッパーさんが保育園児を対象とした実験に、お絵かき実験というものがあります。

この実験では、

A:ご褒美をもらった保育園児と、B:ご褒美をもらわなかった保育園児の

絵を描く意欲を調べてみました。


ご褒美をもらえない環境になると、

A:のご褒美あり園児は、絵を描く意欲を失い、

B:のご褒美なし園児は、ご褒美をもらえなくても絵を描く意欲に変化はなかった。


つまりご褒美という報酬を手に入れると、その状況が手に入らない時に、

モチベーションが下がってしまうということです。

そして、これはご褒美に限らず、罰を与えること、監視することなども含まれます。

罰の場合は怒られないために行動するが、

自ら進んで改善しようとしたり、アイディアを出したりすることがないということです。


『じゃぁ、褒めるというのは間違った行為なのか?


決して間違った行為ではありません!!!


褒められて嬉しいからやるきを出したり、がんばれたりすることも事実です。

ほめるときには、「すごい!」「いいね~!」「素敵だね~」「さすがだね」ではなく、、、

成果や結果だけに焦点を絞ったものではなく、、、

ぜひ、プロセス(がんばってきたこと、工夫したこと、取り組み方)に焦点を当ててみてください!!!


プロセスが認められていると、成果や結果が出ていない状態でも、

自信をもって取り組み続ける姿勢が身につきます。


(執筆:銀座コーチングスクール法人事業部・葉山みなみ)