「数字を伝える」と「数字で伝える」

コーチングの国際資格を取得して専門性を高めたい管理職/ビジネスリーダーとしてキャリアアップしたい

houjin210308

ビジネスの上で、数字を意識することはとても重要です。

「数字で考える力」は、生産性の高いビジネスパーソンになるために

不可欠なスキルとも言えるでしょう。


リーダーであればなおさら、目標、納期、タスク、時間、工数などなど、

リーダー個人のみならず、チームのマネジメントに数値の意識が必要です。


コーチングでも数値化の質問は、曖昧なものを具体的に認識するために効果的な質問として使われています。

『達成したこといことが100%だとすると、今は何%?』

『完了した状態を10とすると、今はどのくらい?』

数字をイメージすることで、「あとちょっとで終わりそう」「ぜんぜん進んでいないから、スピードアップしなくては、、」などなど、

行動する上でのスピード感の意識が上がったり、

メンバーとリーダーの達成度合いの違いを理解することができるようになります。


この数値化の視点ですが、目標達成や進捗管理のときだけでなく、

日常のビジネスシーンでも意識しているでしょうか?


「なるべく早くね」

「早めに取り掛かって」

「ちゃんと確認してね」

「これやっといて」

「わかりづらい」


「なるべく早く」とはいつまでなのか、「早めに」とはいつからが早めなのか、

「ちゃんと」とは何を指しているのか、

「これやっといて」とは自分のタイミングでやっておけばいいのか、

「わかりづらい」は全体のことなのか、、、


『それくらいわかって当然?』


とお叱りの言葉が浮かんできます。

が、

すべてメンバー任せでいいのでしょうか?

チームの目標を達成する役割を担っているリーダーなら、

メンバーにできないことだけを指摘するのではなく、

あなたから育成サポートを受けることで、短期間で成果をあげる能力をあげること。

それは、リーダーに必要なマネジメント能力のひとつです。


目標の達成度やタスク完了の「数字(数値)を伝えてもらう」だけでなく、

「数字で伝えてもらう(報連相)」する能力が上がれば、

具体的な状況が理解しやすくなるので、無駄なやり取りが減って時間も節約になったり、

コミュニケーションによるストレスを抱えずに仕事に集中することができるようになります。


数値化で報告してくれないから、メンバーの評価を下げるのではなく、

普段の会話から数値化の視点をもてるような育成を心がけてみませんか?



(執筆:銀座コーチングスクール法人事業部・葉山みなみ)