ピグマリオン効果と、ゴーレム効果
管理職向けのコーチング研修を行うと、
「コーチングの効果はわかるけど、うちの部署では通じるかな、、」
「褒めることがみつからない部下にはどうしたらいいんですかね、、」
「何を言っても受け身な姿勢で変わろうとしない人には無理ですよね。」
のような言葉を耳にすることが少なくありません。
管理職として、リーダーとして、部下を育成するにはティーチングだけではなく、
部下が自発的に考え行動するコーチングは必要だし、
その効果がすぐにでも手に入るならそうしたいと思いつつも、なかなかそうは思えない。
そんな方もいらっしゃると思います。
成果を出し続けてきた管理職やリーダーは、
自分が期待した通りのスピード感でアウトプットがないと、
部下の評価を下げ、
その部下自身が期待値が下げられたように感じると
パフォーマンスにも影響が出て悪循環になってしまいます。
1960年代に教育心理学者のロバート・ローゼンタールが提唱した
「ピグマリオン効果」と「ゴーレム効果」をご存じでしょうか。
ピグマリオン効果とは、他者から期待されればされるほど、成果を出す可能性が高まる心理効果。
ゴーレム効果とは、ピグマリオン効果の対義語で、他者から期待が低ければ低いほど、成果を出す可能性が低くなる心理効果。
この心理効果から考えると、部下のパフォーマンスを上げるには、
『相手に期待』する関わり方が求められます。
部下に『期待』は伝わっていますか?
その『期待』は具体的になっているでしょうか?
誰かと比べていませんか?
自分と比べていませんか?
部下やメンバーに合わせた『期待』を具体的に伝えて、
成果を出す可能性を高めていきましょう。