自分でやったほうが早いんですよ。
管理職のお立場の方にコーチングをしていると、
「部下が主体的ではない」「部下が受け身で困っている」「部下が成長しない」
という課題を耳にします。
成果を求められる立場だからこそ、部下の主体性や成長を待てずに、
「自分でやったほうが早い、、」と言って仕事を抱えて苦しくなっている現状もある。
その状態を変えるには、できる部下が必要なんだ、、、と
負の連鎖から抜け出せません。
「自分がやった方が早い」と思いがちな方の特徴は、
1. 仕事ができる人
2. 成果を出して貢献したい人
3. 完璧主義な人
プレーヤーとしては、仕事の成果を出し周囲からも認められ、信頼される存在だったも関わらず、
リーダーになった途端、同じペースで仕事が進まない、思ったような成果が出ない、
その現実に「イライラ」してしまって、
「これでいいと思ってる?」「もういいよ、、」と言い放ってしまう。
これでは成果が出るどころか、緊張が伝わってモチベーションを下げてしまうかもしれません。
部下に任せずに自分でやってしまえば、忙しくなることはわかっていても、
期限厳守と成果に対する責任を果たすことができます。
私にもそんな経験がありました。
任せることへの弊害ばかり考えて、仕事を抱え仕事に追われ、
そのうちに成果や信頼関係にもヒビが入るようになり、
上司から毎日のように「お前しかできない仕事を選択しろ!」を言われ続けていました。
その時に欠けていた視点は、「チームとして成長すること」。
「チームとして成長する」ということは、
慣れている事や知っている仕事だけで成果を出すことではなく、
今までできたことは部下に任せて、自分は新しいことに取り組んでレベルアップすることです。
そうすることでチーム力(組織力)が強化されます。
とは言っても、心配はつきもの・・・。
成果物がひどい、期限は遅れる、手直しだらけ、
依頼者の意図が反映されていない、相談してこないじゃ、
落ち着かない・・・
そんなときも、「だから君たちに任せられないんだよ!」と思う気持ちを、ぐっと抑えて、
部下の成長のために質問や提案・情報提供のコミュニケーション能力を活かしませんか?
・3時間後に進捗教えてくれるかな?
・この資料が参考になるよ。
・依頼者の意図は、どこに反映されてるだろ?
主体的ではないと嘆く前に、主体的になるような思考や行動パターンを育てていきましょう。
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『あなたの成長は、部下にどんな影響を与えますか?』