部下が上司にコーチングをするとは?

コーチングの国際資格を取得して専門性を高めたい管理職/ビジネスリーダーとしてキャリアアップしたい

businessman201209

職場のコーチングは、上司が部下の指導に使うものというイメージが強いのですが、

上司にもコーチングを使うことができます。


上司へのコーチングも基本は、部下に対するコーチングと同じ原理・原則だからです。

部下が上司にコーチングできることを知ったのは、メンターコーチからの一言でした。


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「上司にコーチングするのは簡単よ。」

 

さらに、こんな問いが飛んできました。


「コーチングの基本スキルは何でしたっけ?」

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基本スキルはもちろん理解していましたが、理不尽な上司に対して、

上司の思いを受け止めたり、上司の考えを傾聴したり、上司のリクエストに応じることに、

躊躇なく自己主張し、相手の考えを改めもらうことが正しいと信じていました。

 

ただ、正しいと思っていても、なかなか相手に届きません。


「理不尽な上司」というラベルを一旦脇に置いて考えると、

思いを受け止めず、考えを聴こうともせず、リクエストにいつも反発する人に対して、

素直な気持ちになれない上司の気持ちもわかるような気がしたのです。

 

「上司は何もしてくれない」

「現場のことがわかっていない」


と、上司のダメだしをし続けても、思い通りに環境が変わるわけではありません。

自分自身が望ましい環境の創造者に立つ姿勢が大切です。

 

『自分が働きやすい環境を創るために、どうするか?』

という視点に立って自分ルールを決めてみました。


1.       何を言われても、「上司」の話を否定しない。

2.       「上司」の意図を誤解しないように受け止める。

3.       自分の意見は、「上司」の話を十分に聴いてから伝える。

 

そのルールは、コミュニケーションにおいて、もっとも基本なことで

普段は意識出来ているものの、上司に対しては難しいという思いが強かったのですが、

そのルールを実践しただけで、上司に変化が現れました。


・間違っていることは素直に謝る

・無理な課題に関しては、事前に相談してくれる

・現場担当者の状況を考えてくれる


部下が上司にコーチングすることは、上司の行動を後押しするのではなく、

信頼関係を構築し、お互いを尊重しながら働きやすい環境を創ること。

その環境は、部下から上司への関わり方で変化することがあるのです。


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『相手を責めずに環境を変えるには、何が必要ですか?』



(執筆:銀座コーチングスクール横浜校代表・葉山みなみ)