私、もう、会社に来ません!

コーチングの国際資格を取得して専門性を高めたい管理職/ビジネスリーダーとしてキャリアアップしたい

office201204

「私、もう、会社に来ません!」

過去に、部下に言われた言葉です。


この言葉を聞いた時期、既に銀座コーチングスクールの認定を取得していたので、

「よし、コーチングで対応してみよう!」と落ち着いて対処することができました。

 

コーチングを学ぶ前の私なら、「社会人として、、」とか「仕事に責任を持て!」

と言っていたかもしれませんし、

その対応は上司としては間違っていなかったように思うのですが、

実際のところ部下の話をしっかり聴くことで、その日を境に部下がガラリと変化したのです。

 

「何があったの?」

が私の第一声でした。


泣きじゃくる彼女は「やりたいことができない」「そもそもこの組織の運営は間違ってる」

「こんなんじゃ楽しく仕事ができない!!!」と他責のオンパレード。

 

コーチとして、リーダーとして、

そのときに出てきた質問は、彼女のヤリタイに共感し、

何を「できない」と思い込んでいるのかを確認してみることでした。

 

・何を「やりたい」と思っていたの?

・どんな風に「やりたい」と思っているの?

・どうして「できない」と感じたの?

 

興奮している彼女からは、社内でやりたいこともあるけど、

会社を辞めてからもやりことがたくさんあるようで、

しばし彼女が描いている理想の未来を語って頂ました。

 

 ひとしきり話した後に、「ヤリタイことが●●なら、この方法は試したのかな?」

「この人に聞いてみた?」の問いかけに、しばし沈黙があり、

 

『そんな方法があったのか・・』

 

思い込みが激しく、自分の思い通りにならない部下にただただ「それは思い込みだ!」

「社会人なんだから、わがまま言うな!」だと逆効果です。

私のことを理解してくれないという気持ちから、

部下が自分自身で自分の状況を客観視することができません。

 

客観視できぬまま、上司として正しいことを伝えても

その場限りの返答になってしまいます。

だからこそ、まずは相手の話を聴く姿勢が求められるわけです。

 

このやりとりをきっかけに、部下に対して毎週15分ミーティングを行うことにしました。

10年前は1on1という言葉はなかったと思うので、

今でいう1on1ミーティングを実施することにしたんです。

そもそも制度ではなく個人裁量で始めたので、15ミーティングのテーマはこんな感じでした。

 

・最近、気になっていることは?

・仕事上、困っていることはない?

・メンバー間で連携取れてる?

・こんなことできたらいいなと思うことは?

 

このミーティングを始めてから、滞っている仕事がわかったり、

メンバー間で連携がとれていな事実を知ることができたり、

お休みを取りづらいと感じていたことも知ることができました。


1on1ミーティングを実施してわかったこと」

このミーティングを導入して、私自身がマネジメントしやすくなっただけでなく、

メンバーが私が何を求めていて、どんな状態かをわかることもできた時間になったということです。

伝えたつもり、言ったつもりでも、その情報に対して温度感が違うと

上司から求められたパフォーマンスにも影響してきます。

 

『あなたが部下に求めていることを、どのように伝えていますか?』

『部下は何を求めていると思いますか?』